‘福宿桃香‬’ タグのついている投稿

福宿桃香 19年8月24日放送


ノンアルコールへの挑戦

日本酒のアルコール分は、ビールのおよそ3倍。
ゆえに、ノンアルコール日本酒の開発は他の酒類に比べ困難を極めた。

金沢の老舗酒蔵・福光屋も、
開発に乗りだしたひとりだった。
最大のハードルは、アルコール自体が持つ辛みの再現。
度数が高いお酒になればなるほど
それがそのまま味の特長となっているためだ。

何を入れれば日本酒の味に近づけられるのか。
何かを入れた時点で、あの味にはならないのではないか。
研究は、10年近くつづいた。

そしてついに、2012年。
日本酒と同じ米と米麹のみを原料に
麹菌、乳酸菌、酵母を使って3度異なる発酵をさせることで、
アルコールを入れたときに近い旨みやふくらみ、酸味などの
複合的な味わいを引き出すことに成功した。

どんな人にも、どんな時にも、日本酒を楽しんでもらいたい。
世の中のノンアルコール日本酒の数々は、
日本酒を愛した職人たちの情熱の証なのだ。


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福宿桃香 19年7月20日放送

Alan Cordova
ギネスバーガー

アメリカ・オレゴン州にあるレストラン、
ジューシーズ・アウトロー・グリルには、
世界一大きくて高級なハンバーガーとして
ギネスに認定されたバーガーがある。

極厚のパテに大量のチーズ、レタス、玉ねぎがトッピングされた
その総重量はなんと352.44 kg。
ひとつで137万5000kcal超えだ。
驚きなのは、この超特大バーガーが
ギネス用に一度限りでつくられたものではなく、
お店の通常メニューであること。
価格は日本円にしておよそ43万円で、
2日前までに予約をすれば誰でも購入できる。

売り文句は「君のプライベートパーティーに!」。
ハンバーガーは
美味しさと同じくらい、楽しさも大切な料理なのだ。


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福宿桃香 19年6月22日放送

yujanlee
夏至の話  中国

今日は、夏至。

中国では、夏至は麦の収穫の時期にあたる。
清の時代までは国民の祝日にもなっていたほど
古くから中国人は夏至を大切にし、
収穫を祝い、豊作を祈り続けてきた。

今もつづくお祝いのひとつが、麺を食べること。
北の地域では大滷麺(ターローメン)や炸醤麺(ジャージャーメン)。
南の地域では陽春麺(ヤンツンメン)、肉絲麺(ルースーメン)、
三鮮麺(サンチャオメン)と、
すきな麺を食べながら収穫に感謝する。
昼間の時間が一番長い日に長い麺を食べることで
長寿を願う意味もあるのだという。

ちなみに冬至には、ワンタンを食べるそうだ。
ぜひ今年の夏至と冬至は、中国風にお祝いしてみたい。


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福宿桃香 19年5月11日放送

Opqr
温泉の話・小浜温泉

2020を前に
いま、日本の温泉がアツイ。
では、日本一アツイ温泉はどこだろうか?

答えは長崎の小浜温泉。
ここの源泉の温度はなんと105℃。
そう、日本で最も放熱量が多い温泉なのだ。
橘湾に面した小浜温泉のお湯はナトリウムがたっぷりで、
保温効果をさらに促進してくれる。

この熱すぎるお湯、実は、舌でもたのしむことができる。
備え付けのカゴに卵やとうもろこしなど好きな食材を入れ、
蒸し釜にセット。
あとは温泉に入りながら待つだけで、
おいしい天然蒸し料理のできあがりだ。

身も心もとびきりあったまる名湯。
人気はまだまだ続きそうだ。

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福宿桃香 19年4月27日放送

contri
平成よ、ありがとう。 「平成元年」

平成の時代が始まったのは、1989年のこと。
当時まだバブル崩壊前だった日本では、
肩パッドや丸メガネ、太眉に赤リップなど
派手で押しの強いファッションが定番であった。

その後はカリスマのスタイルをみんなが真似した90年代、
そして、自分らしさを重視するようになった2000年代がつづく。

2019年現在、日本では再び太眉赤リップの時代が訪れ、
今年のパリコレには、バブルの再来を思わせる肩パッドも登場している。
平成と令和のはじまりは、案外、似ているのかもしれない。

平成よ、ありがとう
いよいよ、令和へ。


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福宿桃香 19年3月9日放送


切手のはなし 点字の切手

点字郵便物というものをご存知だろうか?
第四種郵便物にあたるそれは、点字のみで書かれた手紙のこと。
日本国内では3㎏以下のものであれば、
切手を貼らずに無料で送ることができる。

だが、目の見えない方たちが
切手をたのしめる機会がないわけではない。
世界には数多くの点字切手が存在するからだ。

初めて点字入りの切手を発行したのはブラジル。
1974年のことで、エンボス加工で点字が浮き彫りになっているものだった。
ベネズエラ、ウルグアイ、デンマークなども次々とそれにつづき、
日本からも2種が発行された。
これらの点字の内容は切手の額面であることが多いが、
中には切手のデザインにあわせて
「クリスマスおめでとう」などのメッセージを記したものもあった。

点字をなぞれば、情景が浮かぶ。
切手がただのお金ではなく、見てたのしめる芸術品でもあることは、
目の見えない方にとっても同じなのだ。


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福宿桃香 19年1月26日放送


発酵食品 チョコレート

納豆、チーズ、キムチ…
そんな発酵食品の定番と並んで、
チョコレートもその一つであることをご存知だろうか?

そのレシピは次のとおり。
まずカカオ豆を果肉ごとバナナの葉や皮で包み、置いておく。
すると、微生物の力で発酵が徐々に進み、
カカオ豆は50℃以上にまで発熱。
乳酸菌や酢酸菌が活発に動き、甘み成分やアミノ酸が生成される。
6日ほど発酵させたら、豆を乾燥させ、すり潰し、
私たちが良く知るチョコレートの形に完成させるのだ。

なんとチョコレートの味も、この発酵期間が左右する。
発酵が短いと酸味が強まり、
長すぎたものは、納豆のような出来上がりに。
数時間の違いでこれほど差が出るなんて、
発酵の世界はシビアである。


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福宿桃香 17年5月20日放送

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計量の話 ダンカン・マクドゥーガル

きょうは「世界計量記念日」。
アメリカの医師、ダンカン・マクドゥーガルが
人間の魂の計量を行ったのは、今から116年前のことだ。

彼は、もしも魂に重さがあるなら、
魂が身体を離れる瞬間に体重が減るはずだと考え、
末期の患者を秤の上にのせた。
すると、患者が息を引き取ると同時に秤が動き、
21gの減少を示したのだ。

さらに彼は体重が減少するまでの時間も計測し、
次のように発言している。

 患者の中には、体重が減るまでに1分かかった者がいた。
 考えや行動がゆっくりしていた人は、
 魂も身体を離れるまでに時間がかかるのかもしれない。


現在では信憑性がないとされているが、
みんなをちょっとワクワクさせてくれた彼の計量は
偉大だったと言っていいのではないだろうか。


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福宿桃香‬ 15年3月21日放送

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Spring has come!  雪舟えまの春

歌人・雪舟えまの「たんぽるぽる」は、
自分自身の15年間を凝縮した、第一歌集。

表題として選んだのは、
結婚したての女性の気持ちを描いた、春の歌。

たんぽぽが たんぽるぽるに なったよう 姓が変わった あとの世界は

大好きな人と結ばれた幸せを、
春のたんぽぽに託している。

あとがきで、雪舟はこう語っている。
すきな人と暮らして、すきなだけお菓子を食べて暮らしたいとおもっていた。
その夢を今生きている。

季節は、もう春です。


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