野村隆文 20年1月25日放送

サマセット・モームの秘密
サマセット・モーム。
数々のベストセラーを生んだ大作家には、
実は裏の顔があった。
語学が堪能で、旅行好きだったモームは、
あのジェームズ・ボンドと同じイギリスのスパイ機関
MI6に所属していた。
コードネームは“サマーヴィル”。
1917年には、革命の渦中であるロシアにも潜入。
後にその経験を下敷きに、
スパイ小説の古典『アシェンデン』も執筆している。
 矛盾だらけのさまざまな性質を
 束ねたものが人間だ
激動の時代に作家をつづけていくための、
一級の処世術だったのかもしれない。

 
			











 











