‘熊埜御堂由香’ タグのついている投稿

熊埜御堂由香 18年6月24日放送

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空のはなし 虹の色、空の色

虹の色といえば、日本では7色。
けれど、アメリカでは6色、ドイツでは5色、
アフリカのバサ族には
赤と黒の2色に見えるそうだ。

虹だけでなく、空そのものも色も、
太陽の光量や、目の色など
さまざまな要因がからみあって感じ方が変化するらしい。

空は、人間の感性の違いをおおらかに受け止める
カラフルなパレット。
今日の空は、あなたにはどんな色に見えますか?

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熊埜御堂由香 18年5月27日放送

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うたのはなし

いいうたって、なんだろう。

世界最古と言われる歌がある。
3400年前にシュメール人が
石版に刻んだ賛美歌のメロディだ。

ひとが一番最初に音を奏でた時、
ひとは祈りをその心に抱いていた。

いいうた、それは心に宿るうた。

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熊埜御堂由香 18年5月27日放送

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うたのはなし 大阪うまいもんの歌

いいうたって、なんだろう。

関西人ならきっと誰もが知っている
「大阪うまいもんの歌」という手遊び歌がある。
保育園や幼稚園で子どもたちに歌い継がれてきた。

♪大阪にはうまいもんがいっぱいあるんやで〜
をはじまりに、たこ焼きや、もんじゃ焼き、かに道楽まで
紹介していく。

育ち盛りの子どもたちが思わず口ずさむ。
それは、大阪を代表する、花マルの「いいうた」だ。

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熊埜御堂由香 18年4月29日放送

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jens johnsson
わたしのはなし 平野啓一郎とわたし

わたしとは、なんだろう。

この普遍的な問いに
作家の平野啓一郎さんこう答えた。

 他者との関わりで変化する複数の自分が「わたし」を
 構成していて、唯一無二の「本当の自分」は存在しない。

それは、「わたし」を「あなた」に
開いていくとっても素敵な回答だ。

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熊埜御堂由香 18年3月25日放送

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呼吸のはなし サン=テグジュペリの愛の言葉

星の王子様の作者、サン=テグジュペリが
愛について残した言葉がある。

 私たちは同じ目的によって隣人と結ばれるとき、
 初めて呼吸することができる。
 愛するとは、お互いに見つめあうことではなく、
 ともに同じ方向を見ることだ。

大事なひとと喧嘩になったら、
思ってもいないひどい言葉を投げるより、ひと呼吸。
窓をあけて、ふたりで深呼吸しよう。

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熊埜御堂由香 18年2月25日放送

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jackyczj
喫茶の話 村上春樹のジャズ喫茶

村上春樹は小説家になる前、ジャズ喫茶を数年営んでいた。
窓のない地下の静かな店だった。

村上は店を開いた時の想いをこう語った。

 小さな店でもいいから、自分ひとりで
 きちんとした仕事をしたかった。

喫茶店という空間は、その店主だけが生み出せる
特別な時間が流れている。

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熊埜御堂由香 18年2月25日放送

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Shin Takeuchi
喫茶の話 狭山茶の歌

日本三大茶とも言われる埼玉県入間市の名産、狭山茶。
大正時代から製造を続ける新井園本店には
小さなカフェが併設されている。
狭山茶で、地元のひとの合間の
空き時間を豊かにしたい。
そんな想いで始めた。

 色は静岡、香りは宇治よ、味は狭山でとどめさす。

とお茶摘みの女性たちが
収穫の合間に歌いながらお茶を育ててきた。
その甘く濃厚な味わいは、
地元の味を誇りに想う気持ちに、今も支えられている。

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熊埜御堂由香 18年1月28日放送

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鍋の話 妹尾河童のピェンロー鍋

舞台美術家の妹尾河童が
中国からレシピを日本に広めた冬の鍋、
それがピェンロー鍋だ。
だし汁でたくさんの白菜と鶏もも肉などを煮込む。
妹尾が教える美味しくなるコツがある。
うーんと寒くなって、白菜がウマクなるまで待つこと。
寒いは、旨い。今夜は鍋にしませんか。

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熊埜御堂由香 18年1月28日放送

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鍋の話 池波正太郎の小鍋だて

鬼平犯科帳など時代小説の名作を数々残した作家の池波正太郎。
彼は美食家としても知られ、エッセイや小説には
「小鍋だて」という、ひとりかふたりで食する
小さな鍋料理が何度も紹介されている。
実際、江戸時代のひとも火鉢を囲み食べていたという。

池波は言う。

 江戸時代の男女も差し向かいで、小鍋だてをした。
 小鍋だてとは、実に粋な食べ物だ。

雑炊までたどり着かないかも?
と思うほど、具材が詰まった大きな鍋もいいけれど、
誰かとふたりで小さな鍋を囲むのも、最高にあったまる。

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熊埜御堂由香 17年11月26日放送

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香りの話 土屋耕一さんのキャッチフレーズ

香りは、女の、キャッチフレーズ。

ある化粧品メーカーの広告に使われたフレーズだ。
言葉にしないで、香りで伝える。
すべての女性が、あらゆる時に、そうできたなら。
きっと世界から、男と女の喧嘩はなくなるだろう。

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