保持壮太郎 10年01月09日放送

01-hokusai

「葛飾北斎」


葛飾北斎の偉大さを
僕たちは知っている。

かのゴッホにも影響を与えた偉大なる画家。

アメリカの雑誌「LIFE」の特集
“この1000年で最も重要な功績を残した世界の人物100人”に
日本人としてただ一人選ばれた男。

では、
本人の自己評価は
どうだろう。

この世を去る間際に、彼は言った。

あと5年あれば、本物の画家になれるのに。

葛飾北斎、享年90歳。

願わくば95歳の彼が描く
真の大作を見てみたかったものだ。




02-gaikotsu

「宮武外骨」


明治の時代、
宮武外骨という名の
ジャーナリストがいた。

権力の不正と矛盾を
風刺する記事を書きつづけ、
処分をうけること29回。
投獄されること4回。

けれども彼はひるまない。
自叙伝のタイトルには

 “予は危険人物ナリ”

とつけた。

宮武外骨。

“名は体を現す”の言葉どおり、
生涯彼はユーモアと反骨心を
忘れることはなかった。

宮武外骨。
ちなみに本名である。



03-marc

「マーク・ジェイコブス」

誰もが認めるものほど
タイクツなものはない。

その意味で
ルイ・ヴィトンの
アート・ディレクター、
マーク・ジェイコブスの
生みだすものは、
いつもおもしろい。

落書きだらけのバッグ。
穴だらけのモノグラム。

彼のデザインには、
もれなく賛否両論がつきまとう。

でも、
“落書きのバッグなんて悪趣味だ!”
なんて批判は
マークにとって
褒め言葉にしかならない。

彼はこう言う。

 醜悪さも、極めればクールだよ。



04-mukou

「向田邦子」

“男性鑑賞法”

かつて女性誌に
連載されていた
生々しいタイトルの
この随筆。

著者は、かの向田邦子である。

政治家、歌手、役者、料理人・・・。

毎回、
第一線で活躍する男たちを
取り上げては、
彼女ならではの鋭い観察眼で
分析を加えていた。

そんな向田邦子にも
夢中になった相手がいる。
その存在について、彼女はこう語った。

 偏食・好色・内弁慶・小心・テレ屋・甘ったれ・
 新しもの好き・体裁屋・嘘つき・凝り性・怠け者・
 ・・・(中略)・・・きりがないからやめますが
 貴方はまことに男の中の男であります。
 私はそこに惚れているのです。 


意中の相手の名はマハシャイ・マミオ。
バンコク育ちのオス猫だった。



05-Rotten

「ジョニー・ロットン」

シド・ヴィシャスのように
死ぬということが
パンクだとすれば、
ジョニー・ロットンのように
生きるということもまた
ひとつのパンクだろう。

かつて、
セックス・ピストルズの
ボーカルとして
世間を騒がせた男は、
今世紀に入って
テレビのバラエティ番組に
「一流コメディアン」として突如登場し、
再び世界を驚かせている

そういえば
ピストルズのラストライブで
彼は言っていた。

 アハハ、騙された気分はどうだい?



06-goz
「中島春雄」

俳優、中島春雄。

彼が初めての
主演映画の撮影を目前にして
むかった場所。
それは動物園だった。

中島は言う。

 猿は参考にならなかったが、
 象や熊の動きは非常に参考になった。


そんな彼の演じた
“ゴジラ”という役は
その後おおいに当たり、
日本のみならず、
世界中を熱狂させることになる。

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