土居美由希 10年04月24日放送

02-hoshino

春の花  星野富弘

星野富弘が体育の教師になって2ヶ月め
24歳の春のことだった。
彼は肩から下がすべて麻痺してしまう事故に遭った。

9年に及ぶ入院生活のなかで
それでも彼は生きがいを見つける。

それは故郷・群馬の田舎に咲く草花を描くこと。

わずかに動かせるのは首から上だけ。
だから、筆を口にくわえて描いた。
描けることが嬉しくて、ひたすら描いた。

ぶどうの絵には、
こんな言葉も添えられている。

喰われてもよし
つぶされてもよし
干されてもよし
一番 甘くなって 枯れよう

事故から40年。
今日は星野富弘の64歳の誕生日。
草も木も、おめでとうと微笑んでいます。

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