2010 年 のアーカイブ

隠岐の島の話(五島のはなし番外)

五島のはなしは108回までと
以前に中村直史が宣言していたので
100回を過ぎたら「ずっと続けようキャンペーン」を
展開しようと思っていました。
が、早くも86回めでネタがないとは困ったものです。

島根には隠岐の島という島群があります。
私は2回しか行ったことがありませんが
それでも10回くらい書けます。

たとえばサザエカレーです。
サザエカレーは隠岐の物産として開発された
レトルトパック入りのカレーです。
地元のおばちゃんたちがつくっています。
レシピはちゃんとしているのですが
ときどきレシピ通りの味になっていないそうなのです。

我思うに、なにしろ港の岸壁から下を見ると
手の届きそうなところにサザエがいるような島ですから
「今日はサザエが大漁だ〜」
「サービスでいっぱい入れてしまえ〜」
なんて作りかたをしているのです。

つまり、アバウトなサザエカレーです。
ゆるゆるなサザエカレーです。
味が一定しないサザエカレーです。
ドキドキなサザエカレーです。

カレーだけでもこれだけの文字数を書けます。
今日、甲府へ行くのでなかったら
もっと長く書いたはずです。
がんばれ、中村直史(玉子)

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巻上公一さんは宣伝が下手で

NEO-VOICE

巻上公一さんは人間シンセサイザーである。
声のパフォーマンスは最強だが
それを売ることが苦手だ。
つまり、PR能力がないのだ。

これを見る人は広告の人が多いと思うので
ちょっとお手伝いをお願いしたい。
あなたのHP、ブログ、口コミ、何でも。
ちょっと紹介してあげてください(玉子)

◯詳細は下記URL
http://www.makigami.com/neo-voice.html

◯以下は巻上さんのPR文章

声の洞窟で遊んでみようか。

この洞窟は、その存在さえあやしい。
見つけ出さなければ響いてはくれ ない。
解剖学的には、ゲーテが発見した穴というのが、
上あごのまん中あたりにあるらしい。
これは普段見えないものなので、
なかなか自覚できるものではない。
また、人間には優れた舌骨があり、
喉の奥のスペースがあったから高度 な言葉を手に入れたという。

では、このまるっきりプリミチブな咆哮は、どこから来るのか。
ぼくは思う。
言語の先っぽにこそ、知的に昇華された声のパフォーマンスが存在するのだと。
声というのは、発するから声なのではない。
声帯は聴く時にも震えているように、からだそのものを表し、
気配を表し、精神を表す。
そしてこの頃の日常生活、声は後退しつつあるようなので、
ぼくはさらに声の洞窟遊びを推奨する(巻上公一)

◯巻上公一&天鼓 プロデュース!《FESTIVAL NEO-VOICE》
  vol.1 ヴォイスの挑戦

青山円形劇場 2010年3月29・30・31日

声になにができるのか、
その可能性にスポットをあてた3日間。
いままでにない驚異のフェスティバル。

《1日目・冒険とチャレンジの声》 精鋭ソロ・ヴォイス・パフォーマー6人のボイスの嵐!
《2日目・悠久と豊饒の声》 アルタイの英雄叙事詩カイ~ボロット・バイルシェフを迎えて
《3日目・どこまでも遊ぶ声》 巻上公一 超歌謡リサイタル
http://www.makigami.com/neo-voice.html

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巻上公一さんは宣伝が下手で

基本 CMYK

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これは普段見えないものなので、
なかなか自覚できるものではない。
また、人間には優れた舌骨があり、
喉の奥のスペースがあったから高度 な言葉を手に入れたという。

では、このまるっきりプリミチブな咆哮は、どこから来るのか。
ぼくは思う。
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そしてこの頃の日常生活、声は後退しつつあるようなので、
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青山円形劇場 2010年3月29・30・31日

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五島のはなし(86)

しばらく更新しなかったら
このサイトに入るパスワードさえ忘れてて
ずいぶん苦労してしまった。

五島のはなし、86回です。
なんか書くことが思い浮かばないなー。
書くこと募集します!
リクエストください!
いっそのこと書いてくださってもかまいません!

それと、「五島のはなし100回記念飲み会」
をやります。予定です。たぶんですけど。
それをやるにはまず100回まで行かなければ・・・

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江口順也 10年03月14日放送



前田利常

能ある鷹は、爪を隠す。

しかし、その男は、
逆に、あるものを思いきり見せつけた。

鼻毛である。

人呼んで、鼻毛の殿さま。
前田利家の息子、利常。

加賀100万石の跡目を継いだ彼は、
長さ一寸、3センチもの
鼻毛を伸ばしてバカ殿を演じ、
隙あらばお家を潰さんと目論む
徳川家の警戒心をかわし続けた。
その裏、きめ細やかな政治を行い、
加賀藩はさらに百年のにぎわいを見せる。

能ある鷹は、鼻毛を伸ばした。

その1本1本に、
プライドと覚悟を秘めて。



手塚治虫

ベレー帽に破顔の笑みをたたえた
あの写真からは、
とても想像がつかないけれど。

神様はいつも怯えていた。

手塚治虫。
マンガの神様。

揺るぎない名声を築いてからも、
たえずライバルを警戒し、
弟子の才能に嫉妬し、若手の台頭に、
頭をかきむしったという神様。

あるとき、いちばんの敵と睨んでいた作家が
不慮の死を遂げた日のことを、
後に彼は、ざんげを込めてこう告白している。


 あぁ、ホッとした。
 なんと情けない俺だろうと、
 つくづく嫌になった。

ある学者の論文によれば。
人間の才能開発にもっとも効く劇薬は、
「劣等感」だそうだ。



高杉晋作

世が世なら、
パンクロッカーにでも
なっていたのだろう。

男は、折り畳み式の三味線を
戦場を持ち込んで、
唄など口ずさみながら、
何度も巨大な敵に刃向かい、
たてついた。

幕末の空気は、歴史の中のことでしかないけれど。
彼が残した、ただこの一言が、
僕らにリアルな勇気をくれる。


 おもしろき こともなき世を おもしろく
 高杉晋作




アンディ・ウォーホル

60年代の始まりに、
だれもが何かの予感を抱いていたころ。
若きウォーホルも、
みんなに聞いて回っていた。

ボクは、何を描くべきだと思う?

尋ねても尋ねても答えは見つからない。
来る日も来る日もキャンベルのスープを飲み、
TVを見て過ごした。

そんなある日、ふと気づくことになる。
生み出すものなんて、何もない。
ならいっそ、すべてを消費してしまおうと。

そして数年後。

世界中のオシャレピープルが、
そのへんのゴミ箱にありふれたコーラの瓶や、
スープの缶が描かれた絵を、壁に貼るようになった。

みんな、ウォーホルのこのセリフに
ころりとやられてしまったんだ。

大統領だって、リズ・テイラーだって、
コカ・コーラを飲んでいるんだ。
考えてもごらんよ、
そのコカ・コーラをきみも飲むことができるんだぜ。



エリック・クラプトン

そのインタビュアーは大胆にも、
エリック・クラプトンに2度同じ質問をした。

ギターの神様と呼ばれる気分は?

30歳だったクラプトンは、
こう答えた。


 ボクを神だなんていう言い方は、
 神を冒涜しているよ。

さらに、30年後のクラプトン。
今度はこう答えた。


 うれしいよ、
 ボクにも少しは良いところがあるってことだからね。

神は、ひとつの真実を示された。

一流の人ほど、
謙虚であるということを。

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山口千乃 10年03月14日放送



The smiths

ひきこもりの青年を
部屋から引っ張りだすのに、
あなたなら、どう声をかけるだろう。

ロンドンの曇り空の下、
一年中、家にこもっていたモリッシーを
ギタリストのジョニー・マーは、
こんなふうに誘った。


いっしょに世界を変えようぜ。

やがて、ロック界のカリスマとなった彼ら、
the smithsといえばご存知の通り。

ほら、世界は変わった。



石村僐悟・一枝夫妻

お返しがないなんて、おかしい。

女性たちの声に応えて
ホワイトデーを考えついたのは、
ある夫婦が営む和菓子屋さんでした。

礼には礼で返す。

ホワイトデーには、
和の心が込められています。

今日、あなたは返しましたか。

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小山佳奈 10年03月13日放送

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三島由紀夫の酒

当代の流行作家が
新宿や浅草の居酒屋で
文学談義に花を咲かせていた頃。

そんな連中には見向きもせず
銀座の高級ホテルやクラブのバーで
グラスを傾けていた作家がいる。

三島由紀夫。

彼のお酒は
その生き様のように
一分の隙もない。

飲みにいく時はもちろん正装。
決して酔いつぶれることはなく
12時には執筆のために家へ帰る。

三島の美学は
酒をも支配する。

02-kusanoshinpei

草野心平の酒

蛙の詩人、草野心平。

ゲコゲコと鳴くカエルとは対称的に
本人は下戸どころかお酒が大好き。
ついには自ら居酒屋を開いた。

ただ、そこは詩人。
お品書きも一味違う。

ほうれん草のおひたしは「黒と緑」。
豚のにこごりは「冬」。
特級酒はてっぺんの「天」。
二級酒は「火の車」。

心平さんにかかれば
言葉だって酒の肴。

「じゃぁ今日は
黒と緑と火の車。」

ほら、
もう詩ができちゃいました。

03-hoshi

星新一の酒

SF作家、星新一。

彼はひとたびお酒を飲むと
その上品な佇まいからは想像もできないほど
ブラックな冗談を矢継ぎ早にくり出す。

小松左京はあまりに笑い過ぎて
いつもお腹が筋肉痛だった。

しかし次の日。
あれほど腹を抱えて笑った毒舌を
一緒にいた人間は誰も覚えていない。
きれいさっぱり忘れている。

なるほど。

アルコールは
「消毒」ですから。

04-nakajo

中上健次の酒

新宿ゴールデン街。
作家仲間が一杯やっていると
ガラリとドアが開いて
どすのきいた声が響き渡る。

「おまえのこの間の原稿、
 なんだあれ。」

大きな体から放たれた気は
小さな店を一瞬にして埋めつくす。

文学界の異端児、
中上健次。

誰かれかまわず議論をふっかける。
他人の新聞小説には勝手に赤字を入れる。

それでもみんな
中上のことが大好きで
なじられるのを承知で
足を運んでしまう。

ガラリ。

今でも夜のゴールデン街には
中上の威勢のいい声が
聞こえてきそうな気がする。

05-akatsuka

赤塚不二夫の酒

赤塚不二夫といえば、お酒。
お酒といえば、赤塚不二夫。

生来の酒飲みかと思いきや
お酒を飲み始めたのは
漫画家になって8年も経った頃。

トキワ荘時代は
酒を飲むより映画を見る
人一倍まじめな青年だった。

まじめにギャグ漫画を描き
まじめに酒を飲んだ。

そうしたら
ギャグ漫画は超一流の芸術になり
下戸は超一流のよっぱらいになった。

赤塚先生。

今ごろ天国では
少し早い花見酒でしょうか。

06-ozu

小津安二郎の酒

映画監督、小津安二郎。

彼は脚本家とともに
別荘にこもっては
映画の構想を練った。

かたわらには
蓼科の銘酒、
「ダイヤ菊」。

一升瓶100本で
映画を一本。

どうりで。
小津映画には
おいしそうに徳利を傾ける
シーンの多いこと。

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五島のはなし 番外

ななな、なんだ、これは。
寿司ネタの巨大さはいかにも大阪風だし
ガジュマルみたいな根っこだらけの木は
南の島みたいだし。
どこの国だろう、ここは(玉子)

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山本高史のラジオと新聞の日



東京新聞

上は今朝の東京新聞。
下は本日午後のJ-wave

◉J-WAVE【FM 81.3 】
3月9日(火)14:30~14:40
WONDERFUL ESSENCE(ワンダフルエッセンス)
http://www.j-wave.co.jp/original/rendezvous/essence/

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Tokyo Copywriters' Street LIVE vol.4

090516_2101~0002

日時:2010年6月26日(土)17時01分〜19時01分
会場:JZ Brat Sound of Tokyo
   渋谷区桜丘町26-1 セルリアンタワー東急ホテル2F
   03-5728-0168 http://www.jzbrat.com/top.html
チケット:4,200円(4月下旬発売予定)


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出演:大川泰樹 http://yasuki.seesaa.net/
   坂東工 http://blog.livedoor.jp/bandomusha/
   高田聖子 http://ameblo.jp/shoko-takada-blog/




出演者

参加コピーライター:小野田隆雄一倉宏中山佐知子・山本高史・福里真一
          蛭田瑞穂・中村直史・坂本和加・上田浩和・日下慶太 他

アートディレクター:金井理明
音響:森田仁人
プロデューサー:林屋創一(TFM)




夕景


今回のライブは終了時間がちょうど日没の時間になります。
会場を出ても日が沈んだばかりの空は明るく
街はやっと灯りがともったばかり。
6月の美しい夕暮れのなかをお帰りになる皆さまに、
いまからはじまる夜をお楽しみになる皆さまに
このライブが心地よい余韻を残すことを願っております。


事務局:中山佐知子

 

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