2011 年 11 月 6 日 のアーカイブ

蛭田瑞穂 11年11月6日放送


追悼スティーブ・ジョブズ①ロバート・ノイス

さまざまなIT企業が集まるシリコンバレーで、
「シリコンバレーの主」と呼ばれる伝説の起業家がいる。

彼の名はロバート・ノイス。

半導体の集積回路を発明し、
世界最大の半導体企業「Intel」を創業した。

その功績はあとに続く多くの起業家たちから敬われ、
スティーブ・ジョブズがアップルを追放された時、
まず彼のもとを訪れたという逸話が残っている。




追悼スティーブ・ジョブズ②デニス・リッチー

2011年10月5日、アップルの創業者
スティーブ・ジョブズが亡くなったその8日後、
同じくコンピュータの歴史をつくった偉大な人物が亡くなった。

彼の名はデニス・リッチー。

コンピュータの黎明期に「C言語」というプログラム言語や、
「UNIX」というPCのオペレーションシステムなど、
現在の情報化社会の礎となる技術を開発した。

彼がいなかったら、インターネットもスマートフォンも
生まれていなかったかもしれない。

わたしたちは世界を進歩させた偉人をまたひとり失った。
R.I.P.






追悼スティーブ・ジョブズ③

アメリカ合衆国大統領、バラク・オバマは言った。

 スティーブ・ジョブズ、彼は私たちの生活を変え、
 産業の在り方を変革し、歴史上少ない偉業を達成した。
 私たちの世界観を変えたのだ。



マイクロソフト会長ビル・ゲイツは言った。

 スティーブのように何世代にもわたって受け継がれる
 強い影響を残す人物はめったに現れないだろう。
 スティーブが去り、寂しくて仕方がない。



アップルの共同創業者、スティーブ・ウォズニアックは言った。

 ジョン・レノンやケネディ大統領が死んだ時のような
 衝撃を受けている。心に大きな穴が開いたようだ。



フェイスブックのCEO、マーク・ザッカーバーグは言った。

 スティーブ、良き先輩、良き友人でいてくれてありがとう。
 つくり出したものが世界を変えられるのだと、
 教えてくれてありがとう。



2011年10月5日、アップル創業者のスティーブ・ジョブズが亡くなった。
世界中の人々が哀悼の意を表した。




追悼スティーブ・ジョブズ④ヒューレット・パッカード

ウィリアム・ヒューレットとデビッド・パッカード、
ふたりのエンジニアが1939年に創業したヒューレット・パッカード。

IT企業の聖地シリコンバレーの草分け的な企業であり、
のちの起業家たちに多くの影響を与えた。

スティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアックが
出会うきっかけとなったのも
ヒューレット・パッカードのインターンシップだった。

意気投合したふたりはガレージでコンピュータを自作する。
それがのちにアップルの誕生につながるのである。




追悼スティーブ・ジョブズ⑤リー・クロウ

“Here’s to the crazy ones”、
「クレイジーな人たちがいる」という一節から始まる
アップルコンピュータのCM。(日本語版)

ジョン・レノンやガンジー、モハメド・アリなど、
20世紀を代表するさまざまな有名人、文化人が現れる映像に、
詩のようなナレーションが重なる。

 彼らの言葉に心を打たれる人がいる。
 反対する人も、賞讃する人も、けなす人もいる。
 しかし彼らを無視することは誰にもできない。
 なぜなら彼らは物事を変えたからだ。
 彼らは人間を前進させた。
 彼らはクレイジーと言われるが、
 わたしたちは天才だと思う。
 自分が世界を変えられると
 本気で信じる人たちこそが、
 本当に世界を変えているのだから。



このCMを制作したのはクリエイティブディレクターのリー・クロウ。
スティーブ・ジョブズの盟友として数々のアップルの広告を手がけた。

“Here’s to the crazy ones”
今こそこの言葉を、スティーブ・ジョブズに捧げたい。




追悼スティーブ・ジョブズ⑥ダグラス・エンゲルバート

1961年、エンジニアのダグラス・エンゲルバートは
コンピュータのマウスを発明した。

しかし、その発明は時代の先を行き過ぎた。
当時はまだパーソナルコンピュータがなく、
マウスが製品化されることはなかった。

その23年後、アップルコンピュータがマッキントッシュを発表する。
このコンピュータの登場によって、
人々はマウスの直観的な操作性に初めて触れた。
マウスはコンピュータの標準デバイスとして世界中に普及した。

すでに特許が失効していたため、
ダグラス・エンゲルバートに巨額の富が転がり込むことはなかった。
しかし、現在彼は「マウスの父」と呼ばれ、歴史に名を残している。




追悼スティーブ・ジョブズ⑦ティム・バーナーズ・リー

1955年に生まれ、現在の情報化社会の発展に
大きな貢献をしたふたりの人物がいる。

ひとりはスティーブ・ジョブズ。
ご存じアップルの創業者。

もうひとりはティム・バーナーズ・リー。
「World Wide Web」の構造を考案した、
インターネットの生みの親のひとり。

インターネットの仕組みをつくったティム・バーナーズ・リーと、
それを手軽に使うための道具をつくったスティーブ・ジョブズ。

あなたたちのおかげで、わたしたちの世界は大きく広がった。




追悼スティーブ・ジョブズ⑧アラン・ケイ

1973年、ゼロックス・パロアルト研究所の
科学者アラン・ケイが、
「パーソナルコンピュータ」という構想のもと、
「ALTO」という名前のコンピュータをつくった。

ひとつひとつコマンドを打ち込むそれまでのコンピュータと違い、
「ALTO」はグラフィカルなアイコンやウィンドウを
マウスで操作する画期的なコンピュータだった。
しかし、「ALTO」は試作機のまま、日の目を見ずに終わる。

それから十数年後、アップル・コンピュータがマッキントッシュを、
マイクロソフトがウインドウズを発表する。
いずれも「ALTO」の強い影響を受けて生まれたものである。

アラン・ケイの描いたパーソナルコンピュータの世界は
スティーブ・ジョブズとビル・ゲイツの手によって現実のものとなった。

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