
木をかこう
今日は、世界子どもの日。
多彩な顔を持つイタリア人デザイナー、ブルーノ・ムナーリ。
彼の著作には「木をかこう」というかわいい絵本がある。
そこには、「木」の本質的な構造をわかりやすく伝えながら、
そこからありとあらゆる形に広がっていく木の姿が描かれ、
創造性の広さに気づかせてくれる。
子供はみんなアーティストである。
しかし、大切なのは、ただ紙とペンだけを手渡すだけではなく、
同時に、モノの本質についての学びも手渡すこと。
彼の子供と向き合う姿勢に、学ぶべきことは多い。

木をかこう
今日は、世界子どもの日。
多彩な顔を持つイタリア人デザイナー、ブルーノ・ムナーリ。
彼の著作には「木をかこう」というかわいい絵本がある。
そこには、「木」の本質的な構造をわかりやすく伝えながら、
そこからありとあらゆる形に広がっていく木の姿が描かれ、
創造性の広さに気づかせてくれる。
子供はみんなアーティストである。
しかし、大切なのは、ただ紙とペンだけを手渡すだけではなく、
同時に、モノの本質についての学びも手渡すこと。
彼の子供と向き合う姿勢に、学ぶべきことは多い。

Lover of Romance
両さんの話(生きるモード)
今年9月に40周年を迎え、
連載を終了した『こちら葛飾区亀有公園前派出所』。
主人公の両津勘吉は、
仕事よりも遊びに精を出す非模範的な警官だが、
たまに時代をバッサリと切る。
これは、今の若者に対する両さんの言葉。
何か悩むとすぐ生きるべきか死ぬべきかだからな!
目の前がすぐ真っ暗になり二者択一だ!
悩んだらまず「生きる」モードに切り替えてからスタートだ!
それから、どう生きるかを探せばいい!
この国には両さんが、まだまだ必要ですが…、
ひとまず、両さん、長い間お疲れさまでした。

Japanexperterna.se
両さんの話(両津式遊び学)
2016年9月。200巻刊行をもって
連載を終了した『こちら葛飾区亀有公園前派出所』。
主人公の両さんは、弱者の味方で正義感が強い警官だが、
勝負事となれば、話は別。
相手が誰であろうと、どんな手を使ってでも勝ちにいく。
両津式遊び学によると、
「ずるい」「ひきょう」は、敗者のたわごと!
遊びでも勝たねばならん!
だそうです。
遊びの天才、両さん。長い間、お疲れさまでした。

panDx1
両さんの話(元気上等)
『こちら葛飾区亀有公園前派出所』通称『こち亀』の主人公、
両さんは、それはそれは悪ガキだったという。
無断で借りたバイクで、隅田川にダイブしたり…。
先生を驚かせるために、教室にトラを連れ込んだり…。
信じられない悪事を繰り広げたそう。
そんな両さんに、あるとき子どもが自転車でぶつかってきた。
ふと、自分の幼少期を思い出した両さんは、
ばつが悪そうな少年にこう言った。
ガキは元気で上等!
公園で遊ぶ子どもに対して「うるさい!」と苦情が殺到する昨今。
大人たちこそ『こち亀』を読むべきだろう。
子どもの味方、両さん。長い間、お疲れさまでした。

ajari
両さんの話(ギャンブル)
この秋、連載40周年をもって幕を閉じた『こちら葛飾区亀有公園前派出所』。
主人公の両津勘吉は、仕事の合間にギャンブルに勤しむ型破りな警官だ。
あるとき、
子どもをギャンブルに巻き込んだ両さんは、
部下から注意を受けた。
しかし両さんは、反省するどころか、
こんな正論で切り返す。
ギャンブルのどこが悪い!
入試、就職、結婚、みんなギャンブルみたいなもんだろ!
人生すべて博打だぞ!
ときに子どもは、学校では教えてくれない大真理をマンガから学ぶ。
人生の先生、両さん。長い間、お疲れさまでした。

K.K.Chu
両さんの話(引き際)
「えええ~!ショックが大き過ぎる」
「いやだ、いやだ、寂しいよ~」
『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の連載終了が決まったとき、
終了を惜しむ声がたくさん寄せられた。
連載期間40年。そして、200巻刊行という
偉業を成し遂げようとする中、
主人公の両津勘吉は、こう叫んだ。
こういうときだけ「最近読んでないけど好きだった」とか、
「もっと続いてほしかった」とか言いやがって…うれしいけど。
最後の最後まで、世の中をぶった切ってみせた。
両さん、長い間、本当にお疲れさまでした。

kawawa
食欲の秋 栗菓子の理想
信州、小布施。
600年前からつづく栗の名地は、
栗菓子店の名地でもある。
数ある名店の中のひとつ、桜井甘精堂。
菓子屋であるにも関わらず、
菓子の色や形、食感の理想を
曲げなければならないことも多いという。
菓子としての完璧ではなく、
栗を活かし、栗を美味しく食べる
“栗菓子”としての完璧こそが、
桜井甘精堂の理想。
菓子屋であるよりも栗屋であれ。
7代目・桜井佐七は今も
この想いを胸に栗菓子作りに挑んでいる。

junkoko
食欲の秋 栗菓子の創作
信州は小布施にはじまった栗菓子の名店、桜井甘精堂。
歴代の当主たちは、
こぞってまだ見ぬ栗菓子作りに励んできた。
1代目・桜井幾右衛門は、
初めての栗菓子ともいわれる「栗落雁」を作った。
その弟、武右衛門は、当時類を見ない
栗だけでできた「純 栗ようかん」を。
5代目も、同じように前例のなかった「純 栗かのこ」を完成させた。
そして今、7代目の桜井佐七も、
和菓子の枠を超え、
栗のマカロンやマロンパイ、栗アイスと、新しい菓子作りに余念がない。
小布施を何度も訪れている人でも
いつも新しい発見を持って帰れますように
桜井甘精堂の職人が受け継いでいるのは、
菓子作りの技だけではないようだ。

食欲の秋 栗菓子と職人
200年ほどの歴史を持つ栗菓子の老舗、小布施の桜井甘精堂。
今や、全国でも販売店をもつ大きな店となった。
それでも、機械に頼らず、
職人が手で作りつづけるものがある。
たとえば、栗ようかん。
食感の決め手になる練りの強さは、
職人がヘラにかかる重みだけで見極める。
たとえば、栗かのこ。
どんなに生産量が多くても、必ず人の手で缶につめている。
機械を使うと餡の練りや栗の甘露煮の大きさを変えねばならず、
ベストな味にならないからだ。
効率を求めて品質を落とすなんて、とんでもない。
どんな時代の進化も、
小布施の職人魂には敵わない。

MIKI Yoshihito.
食欲の秋 さんま
詩人・佐藤春夫の代表作、「秋刀魚の歌」。
秋の味覚を謳っているが、実は哀しい恋の詩。
友人である谷崎潤一郎の妻・千代と恋に落ちた佐藤。
一度は妻を譲ると言った谷崎だったが、
突然気が変わり、佐藤と谷崎の仲は切れてしまう。
その後二人は和解し、佐藤は千代と結ばれるのだが、
それは20年後の話。
ー男ありて
今日の夕餉に ひとり
さんまを食ひて
涙をながす と。
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