大友美有紀 17年3月5日放送

170305-05
Osbornb
建築家たち ピーター・ライス

アイルランド出身のピーター・ライスは、
パリのポンピドー・センターを手がけた構造エンジニアだ。
建築デザイナーと組んで、
建築物の構造に関わる部分を設計する技術者である。
1972年、ライスは大阪万博の「お祭り広場」の大屋根を見学した。
スペースフレームで作られた屋根の
ボール型鋳鋼ジョイントを見て、いたく感激したという。
ポンピドー・センターは、ガープレットと呼ばれる鋳鋼の大梁の
構造フレームが使われている。その重さは10トンもある。
 
 構造に驚きや意外性を持たせる。
 身近なスチールの鋳物をつかって
 常識はずれの方法で組み立てたら、
 建物は近づきやすく親近感のあるものに
 なるに違いない。

意外性がどう親近感になるのか、
それはポンピドー・センターや
ライスがその後手がけた
ルーブル美術館のガラスのピラミッドを見れば、
感じ取れるだろう。

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