川野康之 17年8月12日放送

170812-04
Geran de Klerk
マーメイド号が太平洋を横断した日

マーメイド号に積み込んだもの。
米、45キロ。
缶詰め、278個。
水、68リットル。
水は、嵐に出会った時に3分の2以上を失った。
足りない分は雨水を現地調達。
「まあ、いいや。海には水がたくさんあるしな」
堀江謙一は楽天的だ。

携帯も衛星電話もない時代。
太平洋の上では、ほんとうのひとりぼっちである。
頼みの綱は風だけ。
そのさびしさを想像するのはむずかしい。
航海記の中で堀江は、こう記している。

「太平洋をひとりでわたるさびしさは、
出発の前に想像していたのとは、まるでちがう。
『さ・び・し・い』なんて、そんな単純なものではない。
あらゆるつらさがミックスしたのが、さびしさである。」

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