
U.S. Army Garrison Japan
日本の「食」 ラーメンという食文化
ラーメンを売るな。食文化を売れ。
日清食品の創業者、安藤百福。
世界初のインスタントラーメンを手に、
社員に檄を飛ばした。
それから、56年、
日本のラーメンは、世界も認める
立派な日本食に成長した。

U.S. Army Garrison Japan
日本の「食」 ラーメンという食文化
ラーメンを売るな。食文化を売れ。
日清食品の創業者、安藤百福。
世界初のインスタントラーメンを手に、
社員に檄を飛ばした。
それから、56年、
日本のラーメンは、世界も認める
立派な日本食に成長した。

Andie712b
日本の「食」 小野二郎の手
東京、銀座にただずむ1件の鮨屋、「すきやばし二郎」。
世界中の食通が、このちいさな店に足を運ぶ。
主人の名は、小野二郎。
89歳になった今も変わらず、鮨を握り続け、
7年連続でミシュラン3つ星を獲得。
世界最高の鮨職人と評価されている。
頂上にいけば完璧かもしれないけれど、
その頂上はどこかと言うと、まだわからない。
この年になっても、自分が完璧な職人だとは思っていない。
ひたむきに技を磨くその様子は
2011年にはアメリカでドキュメンタリー映画となり、異例のヒットを納めた。
彼が鮨を握る上で大切にしていることのひとつが、「手」。
手で握る、にぎり寿司だからこそ、手そのものは仕事道具。
シミができないように、外出する時は常に手袋をするという徹底ぶりだ。
彼は言う。
そのときすしをにぎるわたしがジジイくさかったら、
すしが美味しく見えないでしょ。
日本一美味しい寿司は、
日本一寿司を愛する人の手からしか、生まれてこない。

kid625
日本の「食」 世界で唯一の味
2013年、「和食」が無形文化遺産に登録された。
この立役者となったのが、
京都の料亭「菊乃井」の3代目主人、村田吉弘。
NPO法人日本料理アカデミーを設立し、「和食」文化の保護活動を行ってきた。
世界の料理は、みんな脂質が中心だが、
唯一、日本だけはうまみ成分が中心。
その不思議な調理法は日本に暮らし、
日本のものを食べてきた者でなければ決して身に付かないという。
米と水が中心にある食文化をもっぺん全国民に知ってもらわないかん。
彼はいま、和食を通して
日本という国をもういちど、豊かにしようとしている。

日本の「食」 道場六三郎
料理人、道場六三郎。
和食でありながら
西洋料理や中華の食材を取り入れ
日本の料理人ブームの先駆けとなる。
80歳を超えても伝統と新しい味に
挑戦しつづける道場はこう言い切る。
素材に国境はない。

日本の「食」 西健一郎・西音松
現代を代表する日本料理人、西健一郎。
その父は伝説の京料理人、西音松。
若い頃は父親のもとで働くこともなく、
言葉を交わしたことさえ、ほとんどなかったという。
その健一郎が、父に教えを請うたのは
自分の店が各界の著名人が集う人気店になってから。
このままでは先に進めない。そう自覚した健一郎は、
引退していた父に土下座をして頼みこみ、
86歳で父が亡くなるまで、10年以上修業し続けた。
口数の少ない父親の作業をじっと見て、
その料理哲学を学びとる日々。
父、音松はよく独りごとのように
核心をつく言葉を言ったという。
「これでいいちゅうのはひとつもない。それを言うのは死ぬ時や」
あまたの食通をうならせる健一郎の料理には、
一生学びをやめない料理人魂が生きている。

Billy Wilson Photography
1.香りのはなし グレース・ハンセン
アメリカの作家、グレース・ハンセンの言葉に
こんな名言がある。
結婚式もお葬式も同じようなものです。
違うのは、もらったお花の香りを自分でかげることくらいよ。
人生の二大セレモニーを
ここまで言いあてた言葉があるだろうか。
ウエディングブーケの香りは、新郎新婦の甘い記憶に、
故人が味わえなかった花の香りは、人々の胸に刻まれる。
香り。それは、五感の中でいちばん
記憶の中で生き続けるものかもしれない。

2.香りのはなし ガブリエル・シャネル
世界中の女性たちを魅了するブランド、CHANEL。
その創設者、ココ・シャネルの生い立ちは
決して裕福なものではなかった。
幼少期は孤児院で過ごし、
退屈な制服や慣習に反抗しながら育ったという。
その強靭な精神は大人になっても変わらず、
時代に先駆けて女性デザイナーとして不動の地位を確立する。
その成功の理由は、
彼女の芯の強さと男運の強さだったと言われる。
数々のセレブリティと浮名を流した
ココ・シャネルはこんな言葉をのこしている。
「香水は、貴女がキスしてほしいところにつけなさい」
「CHANEL N°5」
その香りは、恋愛から女性たちを輝かせ続けてきた、
シャネルという生き方の証。

Alessandro Baffa
3.香りのはなし 調香師が嗅ぐ香り
飛び抜けた嗅覚を駆使して香料を調合し
あたらしい香りを創り出していく職業、
「調香師」(ちょうこうし)。
彼らの嗅覚は、生まれつきそなわった能力ではなく、
プロとしての長年の経験の末に獲得されたものだ、
とする研究結果が、
脳医学会誌「Human Brain Mapping」に
掲載されたことがある。
経験の浅い調香師とベテラン調香師を
2つにグループ分けし、
数百から、数千もの匂いをかぎ分けさせたところ、
ベテラン調香師ほど、より速く正確に
答えにたどりついたという。
研究チームの1人、
神経科学者のジャン・ピエール・ロワイエは、
次のように説明する。
ピアニストが音階の練習を重ねて
上達していくように、
『鼻利き』になるためにも
トレーニングが必要だ。

bastus917
4.香りのはなし マーク・トゥエインとスミレの花
香水を選ぶ。つける。
自分のために選ばれがちな
その「香り」が、
誰かの鼻を愉しませることだって、しばしばある。
しかし、アメリカの作家・
マーク・トゥエインの次のような言葉ほど、
利他精神に満ちたものも、そうそうないだろう。
許しとは、踏みにじられたスミレの花が
自分を踏みにじったかかとに放つ芳香

mumchancegaloot
5.香りのはなし ある調香師の仕事論
世界的に有名な調香師、
ジャン=クロード・エレナ氏は、自らの仕事を
こう定義している。
調香師とは、香りの文筆家のようなものだ。
そして、香水とは、匂いの書いた物語だ。
彼の代表作として知られる、エルメスの庭シリーズ。
『ナイルの庭』『地中海の庭』『屋根の上の庭』。
まさに小説のタイトルになりそうな名をもつ。
彼の調香スタイルは、愛用のモレスキンの手帳を携え、
南仏のグラースに構えたラボラトリーから、旅に出ること。
『地中海の庭』の調香をはじめた時のことだ。
チュニジアにある友人の家でパーティをしていると、
庭にでて、微笑みながら、いちじくの葉をちぎって、
香りをたしかめている女性を見かけた。
その瞬間、香りのイメージが、浮かんだ。
急いで、ラボラトリーに戻り、香りを組み立てていった。
こうした瞬間が重なって、
エルメスの香水の売上を三倍に跳ね上げたとまで
いわれる香水群は世に生まれた。
彼は自分の仕事について、こうも語っている。
もらった自由は、仕事の成功でしか、返せない。
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