小野麻利江 14年8月10日放送

140810-03
Alessandro Baffa
3.香りのはなし 調香師が嗅ぐ香り

飛び抜けた嗅覚を駆使して香料を調合し
あたらしい香りを創り出していく職業、
「調香師」(ちょうこうし)。

彼らの嗅覚は、生まれつきそなわった能力ではなく、
プロとしての長年の経験の末に獲得されたものだ、
とする研究結果が、
脳医学会誌「Human Brain Mapping」に
掲載されたことがある。

経験の浅い調香師とベテラン調香師を
2つにグループ分けし、
数百から、数千もの匂いをかぎ分けさせたところ、

ベテラン調香師ほど、より速く正確に
答えにたどりついたという。

研究チームの1人、
神経科学者のジャン・ピエール・ロワイエは、
次のように説明する。

ピアニストが音階の練習を重ねて
上達していくように、
『鼻利き』になるためにも
トレーニングが必要だ。

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