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佐藤日登美 19年1月13日放送

190113-02 comicpie from
酒の肴 からすみのルーツ

日本三大珍味の一つ、からすみ。
そのルーツは紀元前の古代ギリシャやエジプトに遡る。
冷蔵保存ができなかった当時、
初夏にとれた魚の卵を保存させるために生み出された。
やがてアラブ人によって地中海沿岸へと伝えられ、
中国を経て日本にまで渡ってきた。

塩辛くねっとりした味わいが飲兵衛にはたまらない酒の肴。
薄く切ったり、大根と合わせたり、軽く炙ったり。

遥か昔の人々のおかげで、
日本人はからすみとの「ちょっと一杯」が楽しめる。


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佐藤日登美 18年12月16日放送

181216-03 dullhunk
一枚の、絵画

覆面芸術家、バンクシー。
社会風刺的なアートを繰り広げる彼の作品が、
サザビーズのオークションに出品された。

風に飛ばされる赤い風船に手を伸ばす少女が描かれた、「Girl with Balloon」。
注目を集めたその作品は100万ポンドで落札された。

しかし、その直後。
落札を知らせる木づちが響き渡った瞬間、
「Girl with Balloon」は額縁から滑り出るようにして切り刻まれた。
突然の出来事に会場は凍りつく。

実はこの仕掛け、何年も前からバンクシー本人が絵画に仕込んでいたという。
落札が決まった瞬間、遠隔操作でシュレッダーを作動させたのだ。

「芸術なんて所詮、一枚の紙だろう?」
とバンクシーは言っているのかもしれない。


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佐藤日登美 18年12月16日放送

181216-04
一枚の、包装紙

一枚の包装紙にも、物語がある。
老舗百貨店、三越のオリジナル包装紙「華ひらく」もそのひとつ。

画家・猪熊弦一郎が千葉の犬吠埼海岸を散策しているとき、
波に打たれて角がとれた丸い石を見て
「波にも負けず頑固で強く」をテーマにデザインしようと思いつき描かれた。
その作品を受け取りに行ったのが、
当時三越に勤めていた漫画家・やなせたかし。

やなせがローマ字で「mitsukoshi」のロゴを書き添え、包装紙は完成された。
日本の百貨店では初めての、オリジナルのラッピングペーパー。
今日も、誰かへの贈り物が包まれている。


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佐藤日登美 18年11月18日放送

181118-01
AIと絵画

2018年10月25日。
歴史あるニューヨークのオークションで、
AIが描いた絵画が落札された。
その価格、なんと43万2500ドル。
日本円にして4,800万円にもなる。

描かれているのは、黒い服を身にまとった紳士。
彼の塗りつぶされた顔は、描きかけのようにも見える。

この絵を手がけたのはフランスのアート集団、Obvious。
14世紀から20世紀に描かれた肖像画1万5000点を読み込んだ結果、
生まれた作品だという。

絵画の右下には、
アーティストの署名の代わりに数式が刻まれている。


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佐藤日登美 18年11月18日放送

181118-02 Gwydion M. Williams
AIと小説

「きまぐれ人工知能プロジェクト 作家ですのよ。」

このプロジェクトは、
「ショートショートの神様」と呼ばれた小説家・
星新一が書いた短編を解析し、
新たな物語をAIに書かせる、という試みである。

公立はこだて未来大学が進めるこの活動、
星新一の次女である星マリナはこう話す。

 人工知能によって、父の作品と同程度の、
 またはそれ以上の作品ができる日が来たら、そのとき、
 うれしいのか、悲しいのか、こわいのか、想像がつきません。


発想力だけは、人間のものであってほしい。
そんな気もしてしまう。


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佐藤日登美 18年10月21日放送

181021-01 Photo by Rebecca Oliver
ゲーム パックマン

黄色い球体のキャラクターがモンスターから逃げながら
迷路の中のドットをパクパク食べるビデオゲーム。
その名もパックマン。

パックマンが生まれたのは、シューティングゲーム全盛期の1979年だった。
当時、ゲームセンターは男性であふれ、
その様子に危機感を覚えたゲームデザイナー岩谷徹が開発した。

キャラクターに愛らしさを足し、操作は簡単に。
モンスターもカラフルに彩り、女性ユーザーを狙った。
これが大ヒット。
男女問わず、人気のゲームとなった。

パックマンは2012年には米タイム誌が発表した
「歴史上最も偉大なゲーム100本」にも選ばれている。


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佐藤日登美 18年10月21日放送

181021-02 Photo by noahg.
ゲーム オセロ

“A minute to learn, a lifetime to master.”
「覚えるのに一分、極めるのに一生。」


というキャッチフレーズがつけられているボードゲーム、オセロ。

プラハで開かれた今年の世界選手権で、11歳の福地啓介くんが
最年少記録を塗りかえてチャンピオンに輝く、といううれしいニュースが飛び込んできた。

さらなるサプライズがあったのは、福地くんが帰る飛行機のなか。
実は、機長の谷田邦彦さんが以前の史上最年少記録の保持者だったのだ。
谷田さんは機内アナウンスでそのことを告げ、福地くんの栄光を称えた。
機内には温かい拍手が広がったという。

「極めるのに一生」かかるゲームのチャンピオンが二人も乗った飛行機。
なんだかいいことがありそうです。


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佐藤日登美 18年9月23日放送

180923-03 Yohei Yamashita
月と、月見うどん

十五夜が近づくこの時期、
「月見」を冠した食べ物が街をにぎわす。
その元祖といえば、月見うどんや月見そば。

夜空に群がり立つ雲「群雲」を見立てた海苔をうどんやそばの上に敷き、
生卵を割り入れて汁と薬味を添える。
もともとは海苔と卵がセットで「月見」だったが、
今は卵だけで成立することが多い。

ちなみに、鍋焼きうどんに落とされた卵は
火が通って黄身が見えづらくなるため、「月見」とは呼ばない。

明日はお月見。
ご一緒に、海苔と生卵を乗せたうどんやそばはいかがですか。


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佐藤日登美 18年9月23日放送

180923-04
月と、タロット

タロット占いに使われるカードに、「月」が描かれている一枚がある。

太陽にも見える月が描かれ、地上に月光が降り注ぐ。
その下には塔のような建物と、
月に向かって吠える二匹の犬、そして水際にいるザリガニ。

一見神秘的な絵柄だが、実はカードとしてはあまり良い意味ではない。
正位置で出ると不安や変化、迷いを表しており、
それゆえカードのなかの犬は恐怖で吠えているという。
しかし、月のカードが逆位置で出た場合は
その不安な状況から脱却できるというお告げ。

もちろん、その結果をどう受け取るかはあなた次第だけれど。

明日はお月見。
タロット占いをしながら月を見上げる、
というのもいいかもしれません。


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佐藤日登美 18年9月23日放送

180923-05
月と、Fly me to the moon

月を歌った名曲、“Fly me to the moon”。
1954年のリリース以来、さまざまなアーティストがカバーしているが
最も有名なのはフランク・シナトラのバージョンだろう。

シナトラが曲を発表した1960年代、アメリカは「アポロ計画」の真っ只中。
「私を月に連れていって」と歌うこの曲と時代がマッチした。
テーマソングのように歌われた”Fly me to the moon”は
アポロ10号・11号に積み込まれ、
宇宙飛行士たちは月に向かいながらシナトラの歌声に耳を傾けた。

明日はお月見。
シナトラと一緒に月を見るのはいかがですか。


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