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薄景子 19年5月26日放送

Sugikats
Beautiful Harmony 二十四節気七十二候

自然を愛しむ国、日本には、
季節の変化を細やかに表現する暦がある。

一年を二十四の季節に分けて表す暦、
二十四節気(にじゅうしせっき)。
そして、それをさらに約5日ごとに分けて
より繊細に季節のうつろいを表現する、
七十二候(しちじゅうにこう)。

春夏秋冬ですら、味わいきれずに
時の流れが加速してゆく現代に
こうした暦は教えてくれる。

自然の微細な変化を感じとる心があれば、
時は美しく穏やかに流れてゆくのだと。

令和は英語でBeautiful Harmony。
美しい自然と調和して生きた先人の感性を
この時代にこそ味わいたい。


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薄景子 19年4月28日放送

Photo by Cody Chan on Unsplash
平成よ、ありがとう。 「平成25年–2013年」

平成は「食」が
エンターテインメントとなった時代。
料理番組がショービズ化し、
SNS映えする食べものが次々とブームになった。

ティラミスからはじまるスイーツブームは、
パンケーキブロガーによってさらに火がつき、
イタリアン、フレンチ、エスニックなど
世界中のあらゆるグルメが、
ハイクオリティで楽しめる国へと進化した。

そんな中、平成25年
「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録される。
自然を敬い、季節の移ろいを繊細に表現する
日本食の技と美味しさに、国内外から賞賛の声が集まった。

世界の美食を追い続けてきた日本が、
和食で世界を彩る時代が、もうはじまっている。

平成よ、ありがとう。
いよいよ、令和へ。


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薄景子 19年3月31日放送

James Z
畑のはなし 豊作の予祝

日本中が桜の花に、
心を浮き立たせる今日この頃。

満開の桜を愛でながら人々が集うお花見には、
古来からある意味がこめられていた。

予習の「予」に「祝う」と書いて、「予祝(よしゅく)」。
お花見は秋の豊作を前もって祝う、
まさに予祝の儀礼だったという。

畑や田んぼに種を蒔いたばかりでも
桜の花を稲の実りに見立て
今年も豊作でよかったと、みなで集って歓び合う。
まるで本当にかなったかのように
心から祝うことで、
願いを現実に引き寄せるのだ。

そんな予祝の意をこめて
今年のお花見は、念願の夢が花開く、
未来の予習をしてはどうだろう。


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薄景子 19年2月24日放送

SeanJCPhoto
雪のはなし 鳴き雪の音

雪の上を歩くときに聞こえる、かわいい踏み音。
まるで雪が鳴いているように聞こえることから
「鳴き雪」というらしい。

その音は、雪の質や、気温や湿度、靴や踏み方によって、
楽器のように変化し、気温が低いほど高音になるという。
キュッキュッ、ギュッギュッ、サクサク、ザクザク。
どの音にも親しみを感じるのは、
鳴き雪の音が、人間の声の周波数に近いからかもしれない。

季節の音に耳を澄ませ、その微細な変化で
新しい季節の訪れを知る。
雪の音、風の音、せせらぎの音。
耳を澄ませば、少しずつ、春は近づいている。


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薄景子 19年1月27日放送

のりりん
お茶のはなし 一期一会

千利休が説いた、「一期一会」。
すべての茶会は、一生に一度の出会い。
そんな心構えで誠意を尽くす、茶道の真髄。

戦国時代、お茶は武将の嗜みだった。
刀をもって入れないように茶室は狭く作られ、
武将は刀を外において、ただお茶を嗜んだ。
戦がはじまれば、もう二度と会えないかもしれない。
そんな覚悟で、お茶に心をこめた。

一期一会は、私たちの毎日にもある。
当たり前のように顔を合わせる人でも
いつかは別れるときがくるのだ。
それに気づくだけで、
今日という日が、愛しく尊いものになる。


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薄景子 18年12月23日放送

181223-01
愛のことば ヘンリー・ヴァン・ダイク

明日はクリスマスイヴ。
世界中のサンタクロースが
プレゼント探しで
かけずりまわっている頃だろう。

あれが欲しいって言ってたっけ。
いやこっちの方が喜ぶかな。

その人を想えば想うほど、
迷って迷ってプレゼントが決まらない。
そんな優柔不断なサンタさんに、
アメリカの作家、
ヘンリー・ヴァン・ダイクの言葉を贈ります。

最高のクリスマスプレゼントは
一番お金をかけたものではなく、
一番多くの愛がこもっているもの。

何を贈るか、迷って迷って
ずっと選べなかったことを伝えてみる。
できれば、言えなかった愛のことばとともに。

ただそれだけで、どんなプレゼントも、
きっと最高の笑顔に変わるはず。


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薄景子 18年11月25日放送

181125-01
靴のはなし ハイヒールのルーツ

ハイヒールというのは、
おでこにキスされた女性が発明したもの。


そう言ったのは、アメリカの作家、クリストファー・モーレー。

なんてロマンチックな言葉だろう。
しかし、実際のルーツには諸説あり、
ファッションとしてのハイヒールが生まれたのは16世紀のこと。

太陽王と呼ばれたルイ14世が
背を高く見せるために履きはじめ
脚線美を競うのに欠かせないアイテムに。
「ルイヒール」と呼ばれたその靴が
今のハイヒールの原型となる。

意外にも女性の靴として
定着したのは20世紀に入ってから。
足元を魅せるファッションの広がりとあわせて、
ハイヒールは世界に広まっていく。

コツコツと鳴る高い音。
あぶなげでセクシーな曲線美。
ハイヒールは、もはや女性そのものより
女の魅惑を秘めている、かもしれない。


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薄景子 18年10月28日放送

181028-08 Photo by Todorov.petar.p
パンダのはなし パンダの白黒模様

中国で平和の象徴とされる、パンダ。
あの愛くるしい白黒模様を
中国では「陰」と「陽」の
象徴だという哲学者もいるらしい。

陰陽とは宇宙を構成する
ふたつの相反する力。
それを象徴する白と黒の均衡を
パンダは保っているからこそ、
穏やかな性格だともいわれている。

なるほど。
パンダはただ可愛いだけではないのだ。
あの白と黒のモフモフは、
人間の乱れた心のバランスを
一瞬にして整え、癒してくれる
そんな不思議な力を秘めている。


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薄景子 18年9月30日放送

180930-04 Photo by Fabian Struwe
大地のはなし ゲーテの言葉

ドイツの劇作家、ゲーテは言った。

 世界は君達に大きく開かれている。

 どしどし遠慮なく進むがいい。

 大地は広々とつづき、
 空は広大無辺にひろがっている。


何かに行き詰ったときこそ、
無限の大地を感じる場所へ旅しよう。
ちっぽけな自分の存在に気づいたとき、
その大地は、遠慮なく前進する勇気をくれる。


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薄景子 18年8月26日放送

180826-04
宿題のはなし 宿題の日

夏休みの終わりに
溜め込んだ宿題を必死で片づける。
そんな記憶は誰にでもあるだろう。

8月31日は「宿題の日」に制定されているという。
イギリスのあるチャリティー団体が
学ぶ喜びに気づいてもらうことを願って定めたもの。

世界には教育の機会に恵まれない子どもたちが
6千万人以上いるという。
学べることへの感謝に気づけば
夏の終わりの宿題も、きっといい思い出に変えられる。


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