‘薄景子’ タグのついている投稿

薄景子 20年6月28日放送


パフェの話  パフェの日の由来

今日6月28日は、パフェの日。
その由来は、意外にも野球が関係している。

70年前の今日は、巨人の藤本英雄投手が
日本プロ野球史上初のパーフェクト・ゲームを達成した日。
パフェの語源は、フランス語で
「パーフェクト」を意味することから、
この記念すべき日がパフェの日に制定された。

さらに、驚くべき裏話もある。
その日、藤本選手は先発予定ではなく、
突然回ってきた代役だった。
前の晩は明日は休みだろうと仲間と明け方まで麻雀。
ほぼ完徹でのぞんだ完全試合だったのだ。

火事場の馬鹿力がほしいときは
そんな伝説にあやかって
パフェを愉しんでみるのはどうだろう。


topへ

薄景子 20年5月31日放送


音楽の力 世界のリモートライブ

音楽には力がある。
それを改めて実感した2020年春。

世界中のミュージシャンたちが
リモートでセッションし、合唱し、つながりあう。
前代未聞のライブの数々に、
どれだけ多くの人が胸を熱くしたことだろう。

フランスの詩人、ヴィクトル・ユーゴーは言った。
音楽は人間が言葉で言えないことで、
 しかも黙ってはいられない事柄を表現する
」と。

言葉にならない想いを届ける人類応援ラプソディ。
世界がライブ配信し続ける数々の曲を味方につければ
きっと希望が見えてくる。

さあ、音楽の力を、明日の力に。


topへ

薄景子 20年5月31日放送


音楽の力 歌うこと

気持ちがふさぐとき、
先の見えない未来に、不安に駆られるとき。
自分を癒し、勇気づける歌がある。

子どもの頃好きだった、アニメのテーマソング。
初めてお小遣いで買ったCDのあの曲。
ライブに行くたび、勇気をもらった大好きなメロディ。

ふと口ずさむだけで、
気持ちを別の世界へ連れて行ってくれる歌。
そんな曲を歌ううちに、
なんとかなるさという気分になる不思議。
実際、声をだして歌うことで、エンドルフィンという
幸せホルモンが分泌され、免疫力も高まるという。

アメリカの哲学者、ウィリアム・ジェームスは言った。
「人は幸せだから歌うのではない。歌うから幸せなのだ」と。

自分を幸福にする歌を一番知っているのは、自分自身。
さあ、音楽の力を、あなたの力に。


topへ

薄景子 20年4月26日放送


お風呂のはなし お風呂の健康効果

お風呂大国、日本。
湯舟に浸かって、ふぅ~っと息をもらす瞬間は
ほかの何にも代えがたいもの。

お風呂にはさまざまな健康効果がある。
温熱効果で血行がよくなり、新陳代謝が高まって、
体内のいらないものが排泄されやすくなる。
またお風呂の水圧は、穏やかなマッサージ効果となり、
むくみの解消にもつながる。
さらには、浮力効果で体が重みから解放され、
筋肉が緩み、全身リラックスできる。

緊張した神経も和らぎ、
免疫力アップにもつながるお風呂。

今日は26日、風呂の日。
いらないものはぜーんぶお湯で流して
心も体もすっきりしませんか。

そう、お風呂はいつだって毎日を
あたためてくれる味方なのです。


topへ

薄景子 20年3月29日放送


春野菜のはなし  春の皿には苦味を盛れ

「春の皿には苦味を盛れ」
日本にはそんな諺がある。

フキノトウ、タラの芽、菜の花など、
春ならではの山菜や野菜の苦みや香りこそ
この時期いただかなくちゃ、もったいない。

そのとおりではあるが、
それだけではない。

春野菜の苦みの正体は、
ポリフェノールなどの抗酸化作用をもつ成分。
冬に溜めこんだ体の老廃物を
きれいに掃除してくれる働きもある。

さあ、いよいよ新年度。
春野菜の苦みの力を借りて、
心に溜めこんだほろ苦い思いも
すっきり手放してみませんか。


topへ

薄景子 19年12月29日放送

norak のら
年の瀬のはなし  年の瀬の語源

一年で一番慌ただしいのが、年の瀬。
「年の瀬」の瀬という字は、
「川の瀬」から来ている。

川の中でも浅い「瀬」の部分は、
水流が急に勢いを増し、
波がたってざわめいている。
そんな様子を
年末の慌ただしさと重ねたのだ。

「年の瀬」にこめられたもうひとつの意味は
江戸時代に広まった「ツケ払い」である。

年内に溜まったツケを精算しないと
翌年から何も売ってもらえない。
とはいえお金の調達はむづかしい。
急な流れを渡るような危うさで年を越すから
「年の瀬」という表現が生まれた。

さて、令和元年も、そろそろ終わり。
今年の「ツケ」は今年中におさめて、
新しい年を気持ちよく迎えたい。


topへ

薄景子 19年11月24日放送

©︎ Catarina Sousa
紅葉のはなし もみじの由来

秋の紅葉を代表するのが「もみじ」。
その語源は「もみつ」という言葉に由来するという。

「もみつ」には、「揉む」「揉みだす」といった意味がある。
木々が色づくということは、秋の寒さや霜によって
緑の葉が、赤や黄色の色を「揉みだす」と考えられていた。

「揉みだす」という感覚は、
古来から伝わる「草木染」に通ずる。
自然の草木の染料を浸した桶の中で
白い布を揉んで色を定着させるのが草木染。
この布にあたるのが木々の葉で、
赤や黄色の染物として仕上がったのが紅葉、
揉み出したのは山の神々だろうか。

令和初の紅葉も、そろそろ見納め。
一面に色づいたもみじが
山の神々の芸術作品だと考えると
美しい紅葉がますます神々しく思えてくる。



topへ

薄景子 19年10月27日放送


銀座のはなし  銀ぶら

明治5年、横浜―新橋間に日本初の鉄道が開通した。
新橋の駅前商店街として、銀座はにぎわいはじめ、
時計や洋服、洋食屋など、西欧からの輸入品や
目新しい商品の店が次々と開店した。

商人たちは、ショーウインドウを店先に作り、
江戸以前の「座売り」といわれた
店の奥から商品をもってくる販売方法をやめ、
履物を履いたまま、気軽に店内を眺められる
新しい買い物スタイルを切り拓いた。

明治後半には、今でいう百貨店が次々に誕生。
ウインドーショッピングや街並みを楽しみながら
銀座をぶらぶら歩くことは、のちに「銀ぶら」と呼ばれるようになった。

そんな100年ちょっと前の銀座を
想像しながらこの街を歩くのも
新しい「銀ぶら」の楽しみ方かもしれない。



topへ

薄景子 19年9月29日放送


月のはなし 月の光

もしも、この世に月がなかったら、
生まれなかった物語はいくつあっただろう。

生まれなかった言葉は、歌は、
生まれなかった恋は、世界にいくつあっただろう。

ドビュッシーの名曲、「月の光」。
幻想的な月夜をイメージするこの曲は
フランスの詩人、ヴォルレーヌの詩「月の光」に
魅了されたドビュッシーが
その詩にあわせて歌曲をつくったのがはじまり。
彼はその曲を恋人、ヴァニエ夫人にささげ、
のちにピアノの音だけで「月の光」を表現したという。

静かで、どこか切なく、心にそっと寄り添うメロディは
月明りの夜、物想いにふけるのにちょうどいい。
ふと、会いたい人の顔が思い浮かんだら、
それは月の光が、あなたの胸を照らした証拠。



topへ

薄景子 19年8月11日放送


太陽のはなし ウィルコックスの言葉

人生には、光もあれば闇もある。
暗闇のさなかにいるときは、
トンネルから永遠に抜けられないのではと
不安に駆られることもある。

そんな時に思い出したいのが
アメリカの詩人、
エラ・ウィーラー・ウィルコックスの言葉だ。

 ひとつひとつの悲しみには意味がある。
 時には、思いもよらない意味がある。
どんな悲しみであろうと、
 それは、このうえなく大切なもの。
太陽がいつも朝を連れてくるように、
 それは確かなことなのですよ。


不確かなことだらけの世の中で
太陽は、何十億年にもわたって、
毎日、裏切ることなく朝を連れてくる。

永遠に約束された光があるから
人は今日も前を向ける。


topへ


login