道山智之 14年9月20日放送

140920-02
Reggaeman
荒城の月② ~志賀親次 

大分県竹田(たけた)市にある「天空の城」、岡城。
山の頂上にそびえるこの城の主は、
まだ19歳のキリシタン武将、志賀親次(ちかつぐ)だった。

島津の大軍がおしよせ、父でさえも離反する窮地のなか、
城にこもって敵を撃退し、豊臣秀吉に絶賛された。
そしてこの城は、難攻不落の城として知られるようになった。
しかしその6年後には主君の不運から領地を奪われ、
この地を離れることになる。

21歳でこの城をモチーフにした名曲「荒城の月」を書き、
2年後には世を去った作曲家・滝廉太郎。
かつて年の頃も同じほどの武将が孤軍奮闘した城の、
今はきよらかに風が吹き抜ける場所に悠然と腰かける、
音楽に生きた男の銅像。
それは、うら若き武将の姿と重なるのかもしれない。

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