佐藤延夫 15年11月1日放送

151101-07

よくわかっていない 岡倉天心

治から大正の美術運動家、岡倉天心。
生糸の貿易商だった父の影響から、
幼いころから英語に親しんでいた。
大学では英語力を買われ、
美術品を収集するときの通訳を務めるが、
卒業論文のテーマは、美術とは全く関係のない「国家論」。
ところが、学生結婚をしていた彼は、
夫婦喧嘩のはずみで、この卒業論文を燃やされてしまう。
困りはてた末に、急遽書き上げたのが「美術論」だった。
やがて彼は27歳の若さで
東京美術学校の校長に就任し、
人生の多くを美術に捧げることになるから不思議なものだ。
しかし、あのときの夫婦喧嘩のきっかけは、
未だによくわかっていない。

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