石橋涼子 16年2月21日放送

160221-06

お酒のはなし ゲーテとブレンターノ家

文豪であるとともに、酒豪であったゲーテ。

彼と親交が深かったブレンターノ男爵家の別荘は
ブドウ畑の中にあり、敷地には醸造所があり、
当然のように芸術家たちの集会所になっていた。

1814年9月、ゲーテはこの別荘に滞在し
詩作にふけっていた。
そのとき歌われた作品の一節に、こうある。

 青春はワインがなくても酔えるもの
 老年はよいワインで若さをとりもどす

この時、ゲーテは65歳。
若さをとりもどしてくれるよいワインとは、
もちろんブレンターノ家の白ワインのことだ。

いつしかブレンターノ家の白ワインは
ゲーテ・ワインと呼ばれて人気を集めるようになり、
今でもドイツの小さな村でつくり続けられている。

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