大友美有紀 17年12月3日放送

171203-05

「失踪までとその後」アガサ・クリスティー 結婚

アガサは22歳のとき、23歳のアーチー・クリスティーと出会う。
背が高く均整のとれた体つき、短く刈り上げた縮れた金髪、青い目。
颯爽とした男性だった。陸軍航空隊入りを志願していた彼は、
入隊を認められるとアガサに結婚を申し込んだ。

 ぜひぼくと結婚してくれ、ぜひとも僕と結婚してくれ。

アガサも結婚を望み、母に許しを請うが、まだ早いと認められない。
1914年夏に戦争が始まった。
アーチーはフランスへ送られ、アガサは病院で働きはじめる。
クリスマス休暇で帰国したアーチーは、戦争のまっただ中で
生きることに恐怖を感じていた。
病院でたくさんの傷病兵をみてきたアガサは
アーチーが心配でたまらなかった。
1914年のクリスマス・イブ、特別許可を得て、二人は結婚した。
戦争の緊張と緩和がもたらした婚姻だったのかもしれない。

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