河田紗弥 17年12月17日放送

171217-08
文房具のあれこれ 〜ハサミ〜

日本のハサミのはじまりは、江戸時代まで遡る。
当時のハサミは、木製の植木用木鋏が中心であり、
あまり機能的なものではなかった。

しかし、明治時代に入り、
衣服の欧風化に伴い、それまで布の裁断に使われていた裁ち刀や裁ち包丁よりも
さらに機能的な刃物が求められるようになった。
ちょうどその頃、明治維新以降、廃刀令が命じられ、
刀の製作ができなくなっていた鍛治の多くは、手持ち無沙汰にしていた。

そこで、江戸の刀鍛治・吉田弥十郎が舶来のラシャ切鋏を参考に
刀鍛治の技法を生かして、裁ち鋏を生み出した。

機能的な刃物の需要の高まりと、
鍛治職人たちの手持ち無沙汰が重なるという偶然の賜物が
現在のハサミにつながっている。


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