野村隆文 19年9月15日放送


Photo by Cristian Newman on Unsplash
未知なるメキシコ メキシコ人と死

昨年公開されたアニメーション映画『リメンバー・ミー』は、
メキシコのお盆とも言われる「死者の日」を題材にした作品。
オレンジ色のマリーゴールドに包まれた美しい情景のなかで、
死者と生者の交流を描いている。

実はメキシコには、「死」の呼び方が100近くもある。
さらには「死ぬ」という意味を表す慣用句も、とても豊富だという。

「歯をむき出す」「髪をほどく」という、骸骨をイメージさせる表現から、
「地面にキスをする」「骨と遊ぶ」という、ユーモアを感じさせる言い方も多い。

死はいつやってくるか分からない。
ならば、死を恐れるのではなく、今を楽しもうではないか。

メキシコの人たちは生死に誠実で、だからこそ陽気なのだ。

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