2019 年 10 月 12 日 のアーカイブ

山本貴宏 19年10月12日放送



百里の道も一足から。 〜ローファー〜

「狩猟の休憩中、気軽にはける靴が欲しい」
というオーダーを
当時のイギリス国王ジョージ4世から受けた。

王室も御用達だったワイルドスミス社という靴屋は
主流だった革靴の革を薄くして
靴ひもを無くしたところ、王様は大満足

こうして王様のわがままから
現在も愛されるローファーは誕生した。

topへ

山本貴宏 19年10月12日放送


mharrsch
百里の道も一足から。 〜黄金のサンダル〜

遡ること3000年、
古代エジプトでサンダルは
霊界へ行った後の履物と考えられていた。

かの有名なツタンカーメンはお墓の中で
黄金のサンダルを履いたまま発見されている。

その後、
砂漠の熱から足を守るために
サンダルを使い始めたことから
一般人にも広まっていったのだとか。

topへ

河田紗弥 19年10月12日放送



百里の道も一足から。 〜ハイヒール〜

「捨てます!」と周囲に宣言すれば、
建物の2階からでも、
汚物を捨ててもいいというルールがあったほど、
16世紀のヨーロッパは街中に汚物が平然と捨てられていた。

臭いはもちろん、
路面に置き去りにされた汚物が
スカートの裾を汚してしまい、人々を悩ませていたという…。

そこで注目されたのが厚底靴である。

歩き辛さやファッション的に好まれていなかった厚底靴を
かかと部分のみを厚底にし、
歩きやすく、見た目も細く美しいハイヒールへと変化させた。

こうして
今では女性を象徴するアイテム
ハイヒールは誕生した。

topへ

野村隆文 19年10月12日放送



百里の道も一足から。 〜マラソンと靴〜

世界最古のマラソンランナー、古代ギリシャのフィディピデスは、
マラトンからアテネまでの約40kmを、36時間かけて走破した。
このとき彼は、裸足だった。

日本人として、初めてオリンピックの舞台を走った金栗四三。
彼が代表選考レースで世界記録を更新したとき、履いていたのは
特製の「マラソン足袋」だったという。

その後、通気性の高いメッシュ素材が生まれ、
衝撃を吸収するソールの開発されていく。
マラソンの記録更新は、常に靴の進化が支えてきた。

2017年には、今までにない厚底のランニングシューズを履いた選手が、
日本記録を16年ぶりに更新。

2019年現在、マラソンの世界記録は2時間1分39秒。
2020年には、どんな靴を履いた選手が、
世界を沸かせてくれるのだろうか。

topへ

河田紗弥 19年10月12日放送



百里の道も一足から。 〜スリッパ〜

家の中で靴を脱ぐ文化は日本独自のもの。
欧米をはじめとした海外では基本的に
家の中でも靴を履いたまま生活をしている。

明治時代に海外の人が来日するようになり、
この文化の違いが原因で
至るところでトラブルが発生していたんだとか…。

そこで、誕生したのがスリッパだ。

靴の上から被せるようにして履くものが原型と言われているが
今でもスリッパの構造にはその名残があるように思う。

“つっかけ”て履く気楽さや
足も床も汚さない利便性は
日本独自の文化とぴったり。
瞬く間にスリッパは日本人の毎日に定着していった。

topへ


login