佐藤延夫 19年11月2日放送



書道の日  円珍の書

平安時代の僧侶、円珍。
彼の書状を眺めると、
一瞬、パニックに陥る。
それほどダイレクトに、壮絶に、
文字が脳に飛び込んでくる。
「枯れ枝のよう」と評されるほど文字は細い。
そして単調に書き散らされている。
しかし仔細に眺めると、
基本を崩したものだとわかる。秩序を感じる。
一点一画の書きぶりに味わいがあり、
だんだん魅力的に見えてくるから不思議だ。

万葉仮名から女手へ。
つまり平仮名に近づきつつあるのが
円珍の書。

今日11月2日は、書道の日。
少しだけ、筆をとってみませんか。

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