2020 年 4 月 4 日 のアーカイブ

佐藤延夫 20年4月4日放送


時間とは  アウグスティヌスの言葉

ローマ帝国の神学者、アウグスティヌスは云った。

 時間とはなんであるか。
 誰も私にそれを問わなければ、私は知っている。
 しかし、誰か問う者に説明しようと思うと、私は知らないのである。


当時は、昼夜の1時間の長さが季節によって変化する不定時法だった。

時は流れ、1950年代。
人は時計の性能を追い求め、
英国海軍のクルーにより耐久性のテストが行われた。
マイナス66.1度、犬ぞりで氷の上を移動するなど過酷な条件だったが、
チューダーの腕時計、オイスター プリンスは正しい時を刻み続けた。

曖昧だった時間が、少しだけクリアになった。


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佐藤延夫 20年4月4日放送


時間とは  時の詩

イギリスの詩人、
ウイリアム・ブレイクは、こんな言葉を残した。

 砂ひと粒に世界を見る
 花ひとつに天界を見る
 君の手のひらの中に無限を捉え
 一時の間に永遠を捉える


1950年代、
時計の性能を競い合った時代。
スイスの腕時計メーカー、チューダーによる耐久性のテストが、
過酷な条件のもとで行われた。

252時間、手作業で採掘を行う炭鉱作業員が着用する。

それでも腕時計は単位を乱すことなく、正しい時を刻み続けた。

少しだけ、永遠が見えた。


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佐藤延夫 20年4月4日放送

JaredEarle
時間とは  1秒の定義

1秒とは、なんだろう。
その疑問の答えは、
1967年に定められた「秒の定義」が教えてくれる。

秒はセシウム133原子の基底状態にある2つの超微細構造準位の間の
遷移に対応する放射の91億9263万1770周期の継続時間。

かなりわかりにくいが、
時間とは、周期運動でたとえることができる。

それより少し前の1950年代。
スイスの腕時計メーカー、チューダーによる耐久性のテストは、
過酷な条件のもとで行われた。

30時間、空気ドリルの振動がある環境で腕時計を使用する。

それでも時計は、正しい時を刻み続けた。
自らの周期を守りながら。


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佐藤延夫 20年4月4日放送


時間とは  火星の時間

地球の1年は、およそ365日。
1日は、およそ24時間。
違う惑星に移り住んだら、
もちろん1年や1日の長さは変わってくる。

たとえば火星の場合、
1年は、地球の時間で換算すると、687日。
1日は、24時間と40秒。
1日の長さは地球とさほど変わらない。
時間とは不思議なものだ。

1950年代。
スイスの腕時計メーカー、チューダーによる耐久性のテストが、
過酷な条件のもとで行われた。

1カ月間、金属の梁の固定作業を行う建設現場で腕時計を着用する。

それでも時計は、正しい時を示し続けた。

いつか火星に移住しても、
私たちの時計は、きっと素晴らしい精度で時を刻んでくれるだろう。


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佐藤延夫 20年4月4日放送


時間とは  ベルクソンの時間

時間には、ニュートンの時間と
ベルクソンの時間があるという。

ニュートンの時間は物理的なそれであり、
ベルクソンの時間は、私たちが経験しながら続いていく時間。
わかりやすく言うと、
記憶に残る時間が長いほど1日が長く感じるようなこと。

1950年代。
スイスの腕時計メーカー、チューダーによる耐久性のテストは、
過酷な条件のもとで行われた。

バイクレーサーが腕時計を着用し、1000マイルを走破する。

それでも時計は、正しい時を刻み続けた。

正確な時間があるところに、思い出深い1日が待っている。


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