川野康之 20年8月22日放送



チンチン電車の日

チンチン電車を走らせながら、
運転士と車掌は頻繁に鐘を鳴らしていた。
出発の合図に運転士がチン、了解の合図に車掌がチン。
「次お客さんが降りるから停まって」でチン、
「よしわかった」とチン。
鐘の音で運転士と車掌が会話していたのだ。
チンチンという音を聴かなければ
電車に乗ったような気がしなかった
と獅子文六は書いている。
今日はチンチン電車の日。

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