蛭田組・星合摩美

星合摩美 19年7月14日放送


夏野菜
夏フェス Slow LIVE

大人のための野外フェス「Slow LIVE」。
一般的なフェスでは、スタンディング形式がほとんどだが、
「Slow LIVE」は最初から最後まで席で座って音楽を楽しむことができる。

アコースティックな曲の編成など、しっとりとした演出も魅力の1つ。
さらに、ライブ会場は700年の歴史を持つお寺、池上本門寺。

伝統を感じさせる空間には「Slow LIVE」の名にふさわしい、
贅沢な時間がゆっくりと流れる。

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星合摩美 19年6月9日放送


tomosuke214
梅雨 梅雨イワシ

梅雨に旬を迎える魚は「梅雨の水を飲む魚」と呼ばれる。

野山に降り注いだ雨は、養分をたっぷり含んで海へと流れ込み、
プランクトンを増殖させ、それらをエサとする魚を丸々と太らせるのだ。

中でも、千葉県の銚子沖で取れるマイワシは、
一年の中で最も脂のノリが良く、「梅雨イワシ」として人気が高い。

新鮮であれば刺身はもちろん、
煮ても焼いても、芳醇な香りと旨みを堪能できる。
雨がもたらす自然の恵みに感謝です。

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星合摩美 19年6月9日放送


sometimes rains in JUN
梅雨 雨音

雨の日は「なんとなくやる気が起きない」なんてことありませんか。
そんな時は、思い切ってのんびり雨音に耳を傾けてみてはどうだろう。

ポツポツ、シトシト、ザーザー。
いずれも雨音も不規則に、数秒の間で細かい変化を繰り返す。

このリズムは「1/f ゆらぎ」と呼ばれ、
人間の心拍や呼吸のリズムと同調し、癒しの効果を与えてくれる。

忙しい現代人。
雨の日は「雨音に癒される日」にしてみるのもいいかもしれない。

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星合摩美 19年5月12日放送


bichxa
風 春の風

自然豊かな日本には、100を超える風の呼び名がある。
その種類は、風の吹く時期、強さ、方角などによって様々だ。

例えば、今の季節の風は、
みどりの風と書いて「緑風(りょくふう)」、
若葉を揺らす様子から「若葉風(わかばかぜ)」などいかにも清々しい。

少し変わった呼び名の風もある。
我が家の方から吹いてくる風を「家風(いえかぜ)」、
艶めかしく感じる風は「色風(いろかぜ)」
今夜、あなたの街にはどんな風が吹いているだろう。

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星合摩美 19年5月12日放送


Evan-Wilson-Photography
風 セントアンドリューズ

スコットランドにある
ゴルフ発祥の地「セントアンドリューズ」
この町には世界一難しいと言われるショートコースが存在する。

障害物はバンカーと川のみというシンプルな構造だが、
プレイヤーを翻弄するのは、
向きと強さを頻繁に変える風の存在だ。
マスターズ・トーナメントの創始者も、
生涯で一度だけ棄権をした場所だという。

時に気まぐれな風との戦いになる
セントアンドリューズ・オールドコースは
「神の造ったコース」と呼ばれている。

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星合摩美 19年4月14日放送



生まれるとき こんにちは赤ちゃん

昭和38年にリリースされた歌謡曲「こんにちは赤ちゃん」。
NHKの番組で紹介されると瞬く間にミリオンセラーを記録。
今でも耳にする昭和の名曲だ。

その歌詞は、生まれてきた赤ちゃんに
ママが優しく語りかけるというものだが、
元々はパパが赤ちゃんに語りかける歌詞だった。

作詞家は永六輔。
父親になった作曲家のために詞を書いた。
ところが、歌手に女性が起用されたため、
永は急遽、歌詞をママの視点に書き替えた。

子の幸せを願う気持ちは、

ママもパパも変わらないということ。

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星合摩美 19年4月14日放送


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生まれるとき 御子守帯

中央区日本橋に鎮座する水天宮。
暦の戌の日には、境内は多くの妊婦さんで賑わう。

この神社の安産祈願のお守りは
「御子守帯(みすずおび)」と呼ばれるさらしの帯。

江戸時代、社殿の鈴の紐で作った腹帯を巻いた妊婦が
安産だったことに由来する。

現代では腹帯を巻く習慣はほとんどなくなったが、
安産祈願の儀式として受け継がれている。

安産を願う儀式は、母になる決意の儀式でもある。

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星合摩美 19年3月10日放送


nofrills
坂口安吾

今日3月10日は74年前に東京大空襲があった日。
作家・坂口安吾はエッセイ「桜の花ざかり」の中で、
3月10日から東京を焼け野原にした空襲が桜の満開の頃であったと記し、
こう続けた。

 花見の人の一人もいない満開の桜の森というものは、
 情緒などはどこにもなく、
 およそ人間の気と絶縁した冷たさがみなぎっていて、
 ふと気がつくと、にわかに逃げだしたくなるような静寂が
 はりつめているのであった。

今年も東京に桜前線がやってくる。
人で賑わう花見のなんと幸せなことか。

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星合摩美 19年3月10日放送


kanegen
イチョウの木

墨田区の稲荷神社の一角に、
樹齢600年とも言われるイチョウのご神木がある。
悠々と葉を茂らせている大木だが、
よく見るとその幹は真っ黒に焼け焦げている。
幹を焼いたのは、東京大空襲の焼夷弾だった。

一夜にして10万人を超える市民が炎に包まれ命を落とした。
中でも被害が大きかった墨田区は総面積の9割以上を消失したが、
このイチョウは炎に焼かれながらも、
逃げ集まってきた人々に降りかかる火の粉を払い、
盾となり、町の延焼をも食い止めた。

人々は命を救ってくれたその木を「身代わり焼けイチョウ」と呼んだ。
今日3月10日は74年前に東京大空襲があった日。

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星合摩美 19年2月17日放送


Foodista
スープ ポトフ

フランスの家庭料理、ポトフ。

ポトフとはフランス語で「火にかけた鍋」を意味する。
料理の起源を感じさせるその名の通り、
大きめにカットした肉と野菜を煮込むだけの素朴なスープ。

具材の種類や作り方にも、堅苦しい決まりはない。
とはいえ、そこは美食の国。

食べる時は、スープはスープ皿に、肉や野菜は別の皿に盛り付け、
塩やマスタードやサワークリームなどを添え、
味の変化を楽しむのが本場の流儀だという。

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