門田組・宮田知明

宮田知明 15年8月29日放送

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名前の話

キラキラネーム、という言葉があるように、
子どもに個性的な名前をつける人が増えている。
その中には、どう考えても読めない名前もある。
名前に関して、日本三大随筆のひとつ、徒然草の中で、
吉田兼好はこんな言葉を残している。

 昔の人は、様々なものに名前をつけるとき、
 ありのままにわかりやすくつけた。
 珍しさを追求して一般的ではないものを
 つけるのは、教養がない。

名前に個性を求めることは、今にはじまったことではないらしい。
兼好法師がいまの時代の名前をみたら、
いったいどんな反応を示すだろう。

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宮田知明 15年8月29日放送

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AdamKR
言った人、言われた人の話

「あのとき言われたあの言葉が忘れられません。」

と誰かに伝えたことは、ありませんか?
そして、こんな反応をされたことはありませんか?

「そんなこと言ったっけ・・・?」

人は、人に言った言葉は意外と忘れる。
言われた側は、うれしければうれしいほど、
嫌なら嫌なほど、覚えている。

コーチングを教える鈴木領さんによると、
言った側は、1回しか伝えてないのに対して、
言われた側は、何度も頭の中で反芻してしまい、
忘れられなくなる、というもの。
もし誰かに、嫌なことを言われたとしても。
どうせ大したことではない、向こうも覚えてない、と
軽く考えるくらいの方がいいかもしれません。

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宮田知明 15年8月29日放送

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bradleygee
ゴミのお話

「ゴミを、またぐな。」

俳優・哀川翔が、家庭で子どもたちに教えていること。
ゴミをまたぐということは、そこにゴミがあるのに
それを無視していること。その心が、問題だということ。

「ゴミは拾って捨てましょう。」

と言われるよりも。
なぜか、すっと心に響く言葉。

「ゴミを、またぐな。」

この言葉を記憶していると、部屋にゴミが落ちていたら
またぐことがなくても、
率先して捨てたくなるような、そんな言葉。

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宮田知明 15年1月24日放送

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「1」にまつわる関係

「今日の1分を笑う者は、明日の1秒に泣く。」

これはイギリスの政治家、
フィリップ・チェスターフィールドの名言。

少しの時間でも大切にしなさい、という格言であるが、
日本にも、似た意味のことわざがある。

「一円を笑うものは、一円に泣く。」

時間とお金、別の概念ではあるが、本質的な考え方は同じ。
時間とお金とは、浪費されがちなものの代表のようだ。

そして、お金と時間の関係で言えば、古くからこんな言葉もある。
Time is money.(時は金なり)

時間とお金、両方を大切にするのは、人間の永遠のテーマかもしれない。

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宮田知明 15年1月24日放送

150124-04
miguel77
「1」対「1」

1対1。

チームプレーのスポーツにおいても、
時として個人同士の能力のぶつかり合いを見ることができる。

ポルトガルの名サッカー選手、ルイス・フィーゴは、
その卓越したドリブル能力への自信から、

「1対1になったら勝負しないわけにはいかない。
 なぜならオレはドリブラーだからだ」と言った。

バスケットボールのマンガ、「スラムダンク」では、
ずば抜けた個人能力を持つ流川に対し、ライバルの仙道は言う。

「1対1もオフェンスの選択肢のひとつにすぎねえ。
 それがわからねえうちは、おめーには負ける気がしねえ」

チームプレーを大切にするからこそ、個人能力が生きるのだ、ということ。

1対1か、チームプレーか。いずれも、正しい考え方のように思える。
あなたはどちらの考え方が、好きですか?

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宮田知明 14年10月11日放送

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hfordsa
栗山英樹の哲学

「遅すぎる。全然ダメ。」

日本ハムファイターズ・大谷翔平の今シーズン初勝利、
プロ入り後初めての10奪三振にも、
栗山監督の表情は険しかった。

大リーグへ行く。日本ハムに入る可能性はゼロ。
そう言っていた彼に、
その夢を一緒に背負いたい、と説得した栗山だが、
プロ野球三年目を迎える大谷に対して、
厳しい言葉をかけ続ける。

栗山監督は言う。
「翔平はオレのことは大キライかもしれない。
 でも、やりたいようにやる。」

誰よりも、その活躍を望むがゆえに、
本人よりも厳しくなる。
それが、人の夢を背負うことの覚悟かもしれない。

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宮田知明 14年10月11日放送

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Norio.NAKAYAMA
弁護士・大渕愛子の哲学

ふなっしーが大好き、
持ち物も部屋もふなっしーだらけ。
弁護士、大淵愛子がふなっしーを愛するのは、
その「見た目」のかわいさだけではない、確かな理由がある。

大きな弁護士事務所からの独立。
仕事とプライベートの、オンオフのない生活。
「サイボーグみたい」と呼ばれたこともあった。

そんなときに出会った、ふなっしーというキャラクター。
ふなっしーは、世の中や他人の価値観から自由に生きている。
そう思うと、自分も「自分のままでいいんだ」と思えた。
そこから気を張っていたものがほどけていった。

「ふなっしーが大好き」と公言することで、
「変わってる」と言われることも多い。
でも逆にそれを、彼女は楽しみながら生きている。

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宮田知明 14年10月11日放送

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Greg O’Beirne
綾小路きみまろの哲学

中高年のアイドル、
漫談家として知られる、綾小路きみまろ。

舞台では、そこまで言うかというほどの毒舌で
爆笑をさらう彼にも、信念がある。

「クソババアとは絶対に言わない」

舞台で言うジョークは、
お客さん全体に言っていること。
ひとりのお客さんをつかまえて、
目を合わせて言うことはない。

キャラクターとしてそうしている、
と言えばそうなのかも知れない。
でも、彼のこの言葉には、それ以上に、
中高年の人たちへの愛を感じる。

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宮田知明 14年10月11日放送

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レイチャールズの哲学

ソウルの神様、レイチャールズは、
ジョークが好きだった。

自分の目が見えない、ということすら、
ジョークにしてしまう。

日本で公演を行った時、
若き日の、まだ調律師だったブラザートムが、
彼のピアノの調律を担当した。
この感謝を伝えるために言ったレイの一言は、

「キミの顔は覚えておくよ。」

その一言は、ブラザートムの生涯の宝物になった。

もし、あなたが、とっても些細なことで悩んでいたとしたら。
レイチャールズの、こんな言葉が聞こえてきそうだ。

「君たちは目が開いてるのに、何にも見えてないんだな。」

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宮田知明 14年7月26日放送

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darkmatter
アツい人 城島茂

TOKIOのリーダー、城島茂。
その、のほほんとしたキャラクターから、
「やさしい人」というイメージが強い。

あるとき、
24時間テレビのマラソンランナーに選ばれた。
別の番組の打合せと説明されて入った会議室には、
日本テレビの社員の人たちがズラリと並んで
深々と頭を下げていた。
「お願いします」
その状況に戸惑いながらも、彼もこたえた。

「逆に、お願いします。

 24時間走らせてください。自分ひとりで走るんじゃない。
 いろんな思いを背負って走りたい。」

城島はアツイ。
それを知っているからこそ、
メンバーたちはこう思うのかもしれない。
「TOKIOのリーダーは、彼しかいない。」

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