Vision

澁江俊一 16年11月20日放送

161120-03
岡本太郎と子どもの絵

今日は、世界子どもの日。

 幼稚園や小学校1,2年生の子どもが
 よくお日さまの絵を描きます。
 いったい丸にチョン、チョン、チョンと
 毛をはやしたようなもののどこに、
 太陽の実感があるのでしょうか。


1950年代に
子どもの芸術教育の主流だった
うまい絵を褒め称えることを
真っ向から否定した岡本太郎。

うまくなくても、
きれいでなくても、
どんどん描けばいい。
太陽らしいものじゃなく
自分が感じた太陽そのものを描く。
感情をまっすぐ絵にあらわす。
それこそが芸術なのだ。


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澁江俊一 16年11月20日放送

161120-04
長新太の自由さ

今日は、世界子どもの日。

 小さな子どもの視点はすごい。
 僕はそういう人たちを相手に本を描いている。
 言ってみれば、先生に対して自分の絵を見せている。


そう語ったのは、絵本作家の長新太。
大人の常識からどんどんはみ出していく
自由すぎる絵と物語は、
徹底的に子どものために描かれていた。

意味はないけど、つい笑っちゃう。
そんな子どもの反射神経が、
大人にも、ときどき必要なんだ。


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澁江俊一 16年11月20日放送

161120-05
熊楠のエネルギー

今日は、世界子どもの日。

日本の植物学の巨人、南方熊楠は
子どもの頃、とてつもない記憶力で
神童と呼ばれていた。
しかしものすごい癇癪持ちで
怒ると手がつけられなかった。

4歳の頃、隣の家からもらった
1冊の植物の本が、
熊楠の人生を動かした。

エネルギーのすべてを
自分の興味にぶつけ、
7歳であらゆる百科辞典を書き写した。

大人は、年齢という壁を
子どもにつくってしまいがちだけれど、
知りたい気持ちに
壁なんか、いらないのだ。


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澁江俊一 16年11月20日放送

161120-06
エジソンが子どもだった頃

今日は、世界子どもの日。

発明王エジソンは、子ども時代、
「1+1=2」と先生に言われても
「1個の粘土と1個の粘土を足すと、
大きな1個の粘土なのにどうして2なの?」
と質問して困らせたり、
なぜものが燃えるのかを知りたくて
藁を燃やしていたら、
自宅の納屋を全焼させたりするほどで
小学校さえ中退するほどの大問題児だった。

知りたいという気持ちが
強すぎることが問題になる。

そんな大人たちの世界が、
エジソン少年には窮屈すぎたのだろう。


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田中真輝 16年11月20日放送

161120-07
窓際のトットちゃん

今日は、世界子どもの日。

小説「窓際のトットちゃん」は、黒柳徹子作の
ノンフィクション自伝。
そこには、落ち着きがない問題児として、
転校を余儀なくされたトットちゃんが、
「トモエ学園」という新しい小学校で、
のびのびと成長していく姿が描かれている。
人と同じようにできないことから、幼心に疎外感を
抱えたトットちゃんに、トモエ学園の校長先生は
繰り返し、こう語りかける。

「君は、本当は、いい子なんだよ」

トットちゃんを導いたのは、薄っぺらな教育論
ではなく、心から子供を信じ、寄り添おうとする、
ひとりの人間の声だったのではないだろうか。


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田中真輝 16年11月20日放送

161120-08
木をかこう

今日は、世界子どもの日。

多彩な顔を持つイタリア人デザイナー、ブルーノ・ムナーリ。
彼の著作には「木をかこう」というかわいい絵本がある。

そこには、「木」の本質的な構造をわかりやすく伝えながら、
そこからありとあらゆる形に広がっていく木の姿が描かれ、
創造性の広さに気づかせてくれる。

子供はみんなアーティストである。
しかし、大切なのは、ただ紙とペンだけを手渡すだけではなく、
同時に、モノの本質についての学びも手渡すこと。
彼の子供と向き合う姿勢に、学ぶべきことは多い。


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伊藤健一郎 16年11月19日放送

161119-01 Lover of Romance
両さんの話(生きるモード)

今年9月に40周年を迎え、
連載を終了した『こちら葛飾区亀有公園前派出所』。

主人公の両津勘吉は、
仕事よりも遊びに精を出す非模範的な警官だが、
たまに時代をバッサリと切る。

これは、今の若者に対する両さんの言葉。

 何か悩むとすぐ生きるべきか死ぬべきかだからな!
 目の前がすぐ真っ暗になり二者択一だ!
 悩んだらまず「生きる」モードに切り替えてからスタートだ!
 それから、どう生きるかを探せばいい!


この国には両さんが、まだまだ必要ですが…、
ひとまず、両さん、長い間お疲れさまでした。


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伊藤健一郎 16年11月19日放送

161119-02 Japanexperterna.se
両さんの話(両津式遊び学)

2016年9月。200巻刊行をもって
連載を終了した『こちら葛飾区亀有公園前派出所』。

主人公の両さんは、弱者の味方で正義感が強い警官だが、
勝負事となれば、話は別。
相手が誰であろうと、どんな手を使ってでも勝ちにいく。

両津式遊び学によると、
 「ずるい」「ひきょう」は、敗者のたわごと!
 遊びでも勝たねばならん!

だそうです。

遊びの天才、両さん。長い間、お疲れさまでした。


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伊藤健一郎 16年11月19日放送

161119-03 panDx1
両さんの話(元気上等)

『こちら葛飾区亀有公園前派出所』通称『こち亀』の主人公、
両さんは、それはそれは悪ガキだったという。

無断で借りたバイクで、隅田川にダイブしたり…。
先生を驚かせるために、教室にトラを連れ込んだり…。
信じられない悪事を繰り広げたそう。

そんな両さんに、あるとき子どもが自転車でぶつかってきた。
ふと、自分の幼少期を思い出した両さんは、
ばつが悪そうな少年にこう言った。

 ガキは元気で上等!

公園で遊ぶ子どもに対して「うるさい!」と苦情が殺到する昨今。
大人たちこそ『こち亀』を読むべきだろう。

子どもの味方、両さん。長い間、お疲れさまでした。


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伊藤健一郎 16年11月19日放送

161119-04 ajari
両さんの話(ギャンブル)

この秋、連載40周年をもって幕を閉じた『こちら葛飾区亀有公園前派出所』。
主人公の両津勘吉は、仕事の合間にギャンブルに勤しむ型破りな警官だ。

あるとき、
子どもをギャンブルに巻き込んだ両さんは、
部下から注意を受けた。
しかし両さんは、反省するどころか、
こんな正論で切り返す。

 ギャンブルのどこが悪い!
 入試、就職、結婚、みんなギャンブルみたいなもんだろ!
 人生すべて博打だぞ!


ときに子どもは、学校では教えてくれない大真理をマンガから学ぶ。
人生の先生、両さん。長い間、お疲れさまでした。


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