佐藤延夫 2019年5月4日放送


「日本の緑景/西善寺のコミネカエデ」            


埼玉県秩父。
1460年に開山した西善寺には、
樹齢600年を超えるコミネカエデが
どっかりと根を下ろしている。

山門をくぐるとすぐ目の前に現れるカエデの巨木。
うねるように広がる樹冠に圧倒される。

見どころは紅葉の時期だけではない。
芽吹きの春は、山吹色に包まれる。

今日はみどりの日。
柔らかな緑で、眼福を味わいませんか。

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茂木彩海 19年4月28日放送

kamome
平成よ、ありがとう。 「平成17年-2005年」

平成17年、3月に開催された愛知万博。

「愛・地球博」とも呼ばれたこの万博のテーマは「自然の叡智」。
人類と自然がいかに共存していくかをみんなで考えようという
「理念」を提唱した、はじめての万博となった。

このテーマを受けて、当初予定されていた
森を切り開いて会場をつくる計画に市民団体が抗議。

結果的に環境を破壊することなく移動できる空中回路の開発や
建物ではなくモジュールを展示するなど
様々な工夫で、環境にやさしい万博として各国から評価を受けた。

2025年には大阪万博が控えている。
次の日本は、世界になにを提唱することができるだろう。

平成よ、ありがとう。
いよいよ、令和へ。


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石橋涼子 19年4月28日放送

Blake Patterson
平成よ、ありがとう。 「平成19年–2007年」

平成19年1月9日、サンフランシスコで初代iphoneが発表された。
スティーブ・ジョブズによる「電話を再発明する」
という宣言を覚えている人も多いのではないだろうか。

画面全体を触って感覚的に操作できるiphoneの登場は、
携帯電話の新時代を世界中に知らしめた。

一方で、当時の日本はガラケーの全盛時代。
どこでもテレビが見られるワンセグケータイから
シニアでも使いやすいカンタンケータイまで。

そして、すべてのケータイを通じて飛び交うメールの絵文字。
実は絵文字は、当時の海外ではまったく知られていない文化だった。
平成19年、日本独自の絵文字文化に注目し、
いち早くグローバル開発を進めたのが、グーグルだという。

最先端技術の象徴であるiphoneと
我々日本人にはおなじみの絵文字は、
奇しくも、平成の同時期に世界を席巻したのだった。

様々なコミュニケーションの手段が生まれた平成時代。
伝えたいという気持ちは、
新しい時代になっても、きっと変わらないはず。

平成よ、ありがとう。
いよいよ、令和へ。


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小野麻利江 19年4月28日放送


平成よ、ありがとう。 「平成21年–2009年」

十年一昔(じゅうねんひとむかし)、という言葉がある。

世の中は移り変わりが激しく、
10年も経つともう昔のこととなってしまう
という意味だが、

ちょうど10年前の2009年、
平成21年の政局は、まさにひと昔前という感がある。

この年のはじめ、
アメリカではバラク・オバマ上院議員が、
“Change”と”Yes, we can.”のスローガンを掲げ、
アフリカ系アメリカ人として初の大統領に就任。
「アメリカに変革が訪れた」と、勝利演説を行った。

そこから約8ヶ月後の日本では。
衆議院議員総選挙で、民主党が308議席を確保して、
政権交代を実現。
鳩山由紀夫内閣が発足した。
「政権交代」という言葉は流行語大賞にもなり、
何かが変わっていくのではという期待感が
当初は少なからずあった。

十年一昔。
現在のアメリカの、日本の姿を、
2009年当時の私たちは、
果たして想像し得ただろうか。
しかし、何はともあれ、
平成という時代はもうすぐ終わる。

平成よ、ありがとう。
いよいよ、令和へ。


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茂木彩海 19年4月28日放送

©️takou saito
平成よ、ありがとう。 「平成23年–2011年」

平成最大の災害として記憶に新しい、東日本大震災。

各国が被害状況をレポートするなか、
日本人の土壇場力に驚く声も数多く報道された。

指示が無くても並んで救援物資をもらう。
外食していても揺れが収まったらお金を払いに戻ってくる。
炊きだしは少な目にもらって行きわたるように遠慮する。

絆と呼ぶには少し軽く、使命と呼ぶには少し重い。
あくまで当たり前のこととして正しい行いができる日本人を
誇りに感じた。

平成には「平和の達成」が願いとして込められている。
災害こそ多かったが、日本人の心には、これからも平成が根付き続けるはずだ。

平成よ、ありがとう。
いよいよ、令和へ。


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薄景子 19年4月28日放送

Photo by Cody Chan on Unsplash
平成よ、ありがとう。 「平成25年–2013年」

平成は「食」が
エンターテインメントとなった時代。
料理番組がショービズ化し、
SNS映えする食べものが次々とブームになった。

ティラミスからはじまるスイーツブームは、
パンケーキブロガーによってさらに火がつき、
イタリアン、フレンチ、エスニックなど
世界中のあらゆるグルメが、
ハイクオリティで楽しめる国へと進化した。

そんな中、平成25年
「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録される。
自然を敬い、季節の移ろいを繊細に表現する
日本食の技と美味しさに、国内外から賞賛の声が集まった。

世界の美食を追い続けてきた日本が、
和食で世界を彩る時代が、もうはじまっている。

平成よ、ありがとう。
いよいよ、令和へ。


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小野麻利江 19年4月28日放送

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平成よ、ありがとう。 「平成27年–2015年」

平成27年、2015年3月14日。
北陸新幹線の、長野~金沢間が開業。
もっとも早い「かがやき」での所要時間は、
2時間28分。
金沢を訪れる観光客の数は急増し、
客足は今も途絶えることはない。

そして同じ年の8月23日。
上野~札幌間を運行していた寝台列車、
「北斗星」の運行が終了。
27年半の歴史に幕を閉じた。
上野駅13番線ホームは、
到着の1時間以上前から
ラストランを撮影しようとする
人々で埋め尽くされ、
回送列車が上野駅を発車すると、
「ありがとう!」の声とともに、
拍手が起こったという。

生まれる列車と、去る列車。
列車もそれぞれ、ひとつの時代だ。

平成よ、ありがとう。
いよいよ、令和へ。


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石橋涼子 19年4月28日放送

蟹・甘党
平成よ、ありがとう。 「平成29年–2017年」

平成29年といえば、
平成時代が幕を閉じることが決まった年でもある。

時代の節目となると、つい振り返ってしまいがちだが、
この年は、新時代の到来を感じさせる年でもあった。

史上最年少の中学生プロ棋士が登場し、
日本人初の陸上100メートル9秒台の記録が生まれた。
甲子園高校NO.1選手や二刀流メジャーリーガーなど
有望な若手の話題で日本中が盛り上がった。
そして上野動物園では待望のパンダの赤ちゃん
シャンシャンが誕生し、日本中がその成長に夢中になった。

過去と未来は常に、繋がっている。
ひとつの時代の終わりは、すなわち新しい時代の始まり。

平成よ、ありがとう。
いよいよ、令和へ。


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熊埜御堂由香 19年4月28日放送

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平成よ、ありがとう。 「平成30年–2018年」

平成30年に日本の「来訪神」が
ユネスコ無形文化遺産に登録された。
秋田のなまはげのような、
家まで来訪する神様たちだ。
全国の同じような風習の10の神様が登録された。

一部の地域では、過疎化と少子高齢化で、訪問する家が激減。
若手の神もなかなか募れず、身に応える。
それでも、次の時代に繋ぎたい。
「泣く子はいないか?」
という暖かい見守りの視点。

平成よ、ありがとう。
いよいよ、令和へ。


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福宿桃香 19年4月27日放送

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平成よ、ありがとう。 「平成元年」

平成の時代が始まったのは、1989年のこと。
当時まだバブル崩壊前だった日本では、
肩パッドや丸メガネ、太眉に赤リップなど
派手で押しの強いファッションが定番であった。

その後はカリスマのスタイルをみんなが真似した90年代、
そして、自分らしさを重視するようになった2000年代がつづく。

2019年現在、日本では再び太眉赤リップの時代が訪れ、
今年のパリコレには、バブルの再来を思わせる肩パッドも登場している。
平成と令和のはじまりは、案外、似ているのかもしれない。

平成よ、ありがとう
いよいよ、令和へ。


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