渋谷三紀 19年5月18日放送

Chris Devers
あなたの知らない博物館の世界「へたくそ博物館」

アメリカのマサチューセッツ州にあるのは、
その名も「へたくそ美術館」。
ある古美術商が、
ゴミ捨て場で一枚のへたくそな絵を拾ったことが
きっかけで生まれました。
へたくそ美術館の理念は、
ほかのいかなる場所でも展示されず、
真価を認められることのない作品を生み出した
芸術家の健闘を讃えること。
駄作の数々が、
才能なき芸術家たちの
かすかな希望になっているのです。

5月18日は博物館の日


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佐藤日登美 19年5月12日放送

Litlok
風 風見鶏

ヨーロッパの教会を見上げると、十字架とともに
風見鶏がとまっていることがある。
雄鶏をかたどったその像は、風向きを教えてくれるだけでなく、
魔除けやお守りの意味も持つ。

だから、4月に起きたノートルダム大聖堂の火災後、
焼け落ちた尖塔に取り付けられていた風見鶏が発見されたとき
フランス市民は「奇跡だ」と喜んだ。

大聖堂は、フランスにとっての誇りであり、心の拠りどころでもある。
再建された暁には、風見鶏が上にとまり
その凛々しい姿で方角を指し示してくれるに違いない。


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蛭田瑞穂 19年5月12日放送


風 風の向き

気象庁が定める「天気予報等で用いる用語」の中には
「風向に関する用語」がある。

それによると、「南の風」と言う場合と「南よりの風」と言う場合では
はっきりとした違いがある。

「南の風」は予報期間内、予報区内の平均風向が
南を中心に45度の範囲にある場合の呼び名。

「南よりの風」は南を中心に
南東から南西の範囲でばらついている風を指す。

風薫る5月。
天気予報の何気ない言葉遣いにも耳を傾けたい。


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蛭田瑞穂 19年5月12日放送


風 風の強さ

気象庁が定める「天気予報等で用いる用語」の中には
「風の強さに関する用語」がある。

それによると、風の強さの表現は
「やや強い風」「強い風」「非常に強い風」と強くなり、
もっとも強い風が「猛烈な風」と呼ばれる。

逆にもっとも風が弱い状態は「静音」という。
風力が秒速0.3メートル未満の風で、
天気予報では「風が穏やか」などと表現される。

風薫る5月。
穏やかな風の心地よさを肌で感じたい。


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蛭田瑞穂 19年5月12日放送

星船
風 春の風

春はいつ終わり、夏はいつ始まるのだろう。

気象庁の「季節を表わす用語」では、
春は「3月から5月までの期間」、
夏は「6月から8月までの期間」となっている。

それに従えば、春はあと3週間ばかり。

風薫る5月。
その風は春に別れを告げる風でもある。


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森由里佳 19年5月12日放送


風 風の神さま

風の神様、ときいて、
金屏風に描かれた風神雷神図を思い出す人もいるでしょう。

青い鬼のような見た目をした風神が、
白い布を頭上にたなびかせ、
対となる雷神と共ににらみを利かせる有名な絵。

この白い布は、風を蓄えた袋だと言われますが、
実はこの風神のスタイルは、日本固有の物ではありません。

風の袋を持つ神をうつした美術品は、
なんと、およそ1900年前のアフガニスタンの地でも発見されています。

大陸を超えて吹く風のように、
文化もまた、自在に世界をめぐるのですね。


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森由里佳 19年5月12日放送

Tim Ertl
風 祈りの音へ

アドリア海に面した国、クロアチアの海沿いに、
不思議な和音が響き渡る場所がある。

名はザダル。
1991年から約5年の間つづいた内紛で
戦渦に巻き込まれた街のひとつだ。

その海岸の一部に、
楽器のような仕掛けをつくったのは、
クロアチア出身の建築家、ニコラ・バシッチ。
故郷の平和を祈ってつくられたこの仕掛け。
和音の奏者はなんと、波がつくりだす海風だ。

きっと今この瞬間も、
平和を願う、祈りの和音になったアドリアの海風は、
ザダルの街を吹いている。


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星合摩美 19年5月12日放送

bichxa
風 春の風

自然豊かな日本には、100を超える風の呼び名がある。
その種類は、風の吹く時期、強さ、方角などによって様々だ。

例えば、今の季節の風は、
みどりの風と書いて「緑風(りょくふう)」、
若葉を揺らす様子から「若葉風(わかばかぜ)」などいかにも清々しい。

少し変わった呼び名の風もある。
我が家の方から吹いてくる風を「家風(いえかぜ)」、
艶めかしく感じる風は「色風(いろかぜ)」
今夜、あなたの街にはどんな風が吹いているだろう。


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星合摩美 19年5月12日放送

Evan-Wilson-Photography
風 セントアンドリューズ

スコットランドにある
ゴルフ発祥の地「セントアンドリューズ」
この町には世界一難しいと言われるショートコースが存在する。

障害物はバンカーと川のみというシンプルな構造だが、
プレイヤーを翻弄するのは、
向きと強さを頻繁に変える風の存在だ。
マスターズ・トーナメントの創始者も、
生涯で一度だけ棄権をした場所だという。

時に気まぐれな風との戦いになる
セントアンドリューズ・オールドコースは
「神の造ったコース」と呼ばれている。


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永久眞規 19年5月11日放送

afagen
温泉の話・セーチェーニ温泉

日本から遠く離れた国ハンガリーは、
ヨーロッパ有数の温泉大国だ。

その歴史は2000年以上、
ローマ帝国時代からと非常に長い。

中でも、ヨーロッパ最大とされる
セーチェーニ温泉には、
日本にはない楽しみ方がある。

それは、風呂チェス。
じつは、ハンガリーはチェスの多面打ち世界記録保持者や
歴史上最強の女性チェス選手がいるなど、
チェス大国でもあるのだ。

水着を着てぬるめの温泉に浸かりながら、
1日中おじさんたちがチェスを嗜む。

しかもそのチェス盤は、
備え付きではなく全て彼らの持参。
好きな場所で好きなことをする、
なんという贅沢だろうか。


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