Vision

大友美有紀 18年9月2日放送

180902-04
ロシアの昔話 眠り

ロシアの昔話では、主人公が手柄を立てる前や
後に眠っていることが多い。
眠りとは、冬のことではないかと考える歴史学者がいた。

 冬になると植物はすべて枯れてしまって
 死んでしまったようにみえる。
 春の雨が降ると、大地が目覚め
 緑と花々が芽吹く。

 
春と夏の実りは、主人公の手柄に見立てられる。
その後の長い冬が眠り。
雨と太陽のキスで目覚める。
昔話は、自然がつづる物語なのかもしれない。


topへ

大友美有紀 18年9月2日放送

180902-05
ロシアの昔話 おんどりとめんどり

ロシアの昔話、おんどりとめんどり。
ふたりは森へクルミをとりにいく。
おんどりが木にのぼり、クルミをおとし、めんどりが拾う。
ところがクルミが目に当たって、片方がつぶれてしまう。
めんどりが泣いていると大貴族がやってきて
なぜ泣いているのかと聞く。
 
 おんどりが私の目をつぶしたのです。
 おんどりは、クルミの木がズボンを破ったせいだと答えます。
 クルミの木は、ヤギたちが足をかじったという。
 ヤギたちは、牧童が守ってくれないから。
 牧童は、おかみさんが祝祭日のクレープを
 食べさせてくれないから。
 おかみさんは、ブタがねり粉をこぼしたから。
 ブタは、オオカミが子ブタをさらったから。
 オオカミは、はらぺこだったから子ブタをさらった。
 これも神様のおぼしめしだという。

 
これは大貴族をバカにした話のようだ。
批判を口にできない市井の人々の、はけ口だったのかもしれない。


topへ

大友美有紀 18年9月2日放送

180902-06
ロシアの昔話 バーバ・ヤガー

ロシアの昔話に出てくる、バーバ・ヤガー。

 深い森の中、にわとりの足の上に建つ小屋。
 必要なときに向きを変えることができる。
 その小屋のなか、いっぱいに寝ているのが
 バーバ・ヤガー。


バーバ・ヤガーの不思議なところは、
善にも悪にもなるところ。
ひとふりすると橋が現れる魔法のタオルをくれたかと思うと
さらってきた子どもをペチカで焼いて食べようとする。

いいおばあさんなのか、鬼婆なのか。
骨の足のバーバ・ヤガーは、臼にのっていて、
杵でこぎながら、箒で跡を消して去って行く。
優しくもあり恐ろしい、森そのものような存在だ。


topへ

大友美有紀 18年9月2日放送

180902-07
ロシアの昔話 大きなカブ

カブが育ちすぎて抜けなくなる。
おじいさんがカブをひっぱり
おばあさんが助けにきて、
次に孫娘、犬がやってくる「大きなカブ」
ついに猫もネズミも手伝って、やっとカブは抜ける。

この昔話のバリエーションには
一本足が次々に助けに来るバージョンもある。

 足が一本登場し、続いて二本目、三本目と
 次々に足がやってくる。
 最初の足は犬をひっぱって、
 次の足は前の足をひっぱる、
 その次の足はその前の・・と続いていく。


なぜ足なのか。それは今では誰もわからない。
昔のロシアでは、大きな収穫を得るには
「足」が肝心だったのかもしれない。
「足」で大地を踏みしめ、家畜を追いかける。
「足」が活躍する暮らしだったのだろう。


topへ

大友美有紀 18年9月2日放送

180902-08
ロシアの昔話 どこか知らんがそこへ行け、なにか知らんがそれをもってこい

ロシアの昔話
「どこか知らんがそこへ行け、なにか知らんがそれをもってこい」。
なんとも無責任な題名だ。
これは皇帝がりりしい若者を遠ざけるために言った言葉。
皇帝は若者が破滅するだろうと思ったのだ。
けれど若者は皇帝の知らない道を見つけ、知らない何かを探し出す。

 若者は森に入って、キジバトを見つける
 キジバトは、自分を殺さないで、家にもって帰って
 窓辺におけ、という。そしてうとうとしたら
 右手で思いきりぶてと。


はたして若者が思い切りぶつと、
キジバトはこの世のものとは思えぬ美しい娘に変わる。
荒唐無稽な題名と意外すぎる展開。
ロシアの昔話は、奥が深い。


topへ

佐藤延夫 18年9月1日放送

180901-01 RenoTahoe
世界のお祭り ラ・トマティーナ

スペイン東部、バレンシア州の小さな街ブニョールでは、
8月の終わりに「ラ・トマティーナ」というトマト祭りで賑わう。

トマトを大量に積んだトラックが現れ、
午前11時の号砲をきっかけに、
人々はトマトをぶつけ合う。
投げて、拾って、投げ返して、
トマトの海が広がっていく。
このお祭りでは、
100トン以上のトマトが消費されるそうだ。

スペインの8月は、
街も人も、赤く染まる。


topへ

佐藤延夫 18年9月1日放送

180901-02
世界のお祭り ユーロチョコレート

イタリアのペルージャで、
毎年10月に開催されるのが、
チョコの祭典、ユーロチョコレート。

ヨーロッパ最大とも言われるチョコの祭りは、
さまざまなブースがメインストリートを埋め尽くす。
並ぶのは普通のチョコレートだけではない。
チョコの雑貨、チョコのお酒、チョコのスパゲティ。
そしてチョコのオブジェも飾られている。

今年は、10月19日からの10日間。
ペルージャの街が、チョコの香りに包まれる。


topへ

佐藤延夫 18年9月1日放送

180901-03
世界のお祭り メドックマラソン

フランス西部、ジロンド県ボルドーのメドック地方では、
毎年9月に、メドックマラソンが行われる。
葡萄畑でワインを飲みながら走る、飲酒マラソンだ。

事前に仮装のテーマが発表され、
ランナーは思い思いの衣装に身を包み、
42.195キロをひた走る。

20ヶ所以上の給水所ならぬ給ワイン所では、
シャトー自慢のワインのほか、
チーズや生ハムなども振舞われる。

制限時間は、6時間30分。

もう走れなくなるか。
もう飲めなくなるか。


topへ

佐藤延夫 18年9月1日放送

180901-04 46137
世界のお祭り オクトーバーフェスト

ドイツ最大の祭りといえば、ビールの祭典、
オクトーバーフェストだ。

元々はバイエルンの皇太子と
ザクセン=ヒルトブルクハウゼンの王女テレーゼの結婚を
祝う祭りだった。

オクトーバーフェストでビールを提供できる醸造所は、
「ビール純粋令」を守る製造業者に限られる。
水、大麦、ホップ、酵母のみを使用したビールが
ドイツの本物のビールなのだ。

このビール純粋令を出したのは、ヴィルヘルム4世。
1516年のことになる。
つまり500年以上も、ビールの伝統が守られている。

ミュンヘンで行われる今年のオクトーバーフェストは、9月22日から。
本場のビールを楽しみたい方。
ドイツ行きのチケットは、どうぞお早めに。


topへ

佐藤延夫 18年9月1日放送

180901-05 a4gpa
世界のお祭り アルバカーキ・インターナショナル・バルーン・フェスタ

アメリカ南部、ニューメキシコ州のアルバカーキでは、
毎年10月に、バルーンフェスタが開催される。

色とりどりの、様々な模様をあしらった
個性的な熱気球が、世界中から700機も集まるという。

アルバカーキは、バルーンフェスタにふさわしい土地だ。
365日のうち、310日が晴天と言われ、
空には、気球をあげるのに最適な気流が発生する。
その風は、「アルバカーキボックス」と呼ばれている。

見上げれば気球だらけ。
青空が狭く感じる9日間だ。


topへ


login