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蛭田瑞穂 20年1月12日放送

Okinawa Soba (Rob)
和服  フライトアテンダントの着物

着物を着たフライトアテンダントがかつて存在していた。

1954年、日本航空が初の国際線となるサンフランシスコ便を就航させる。
その便ではファーストクラスを担当するフライトアテンダントは
機内で制服から着物に着替え、旅客をもてなした。

元旦のフライトではエコノミークラスにも足を運び、
お屠蘇を振る舞うサービスもおこなわれたという。

着物のフライトアテンダントはジャンボジェットの時代に至るまで
30年以上に渡って続けられたが、1990年に惜しまれつつ終了した。


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蛭田瑞穂 20年1月12日放送

時事通信社
和服  大発会の着物

東京証券取引所の年始最初の取引日を大発会と呼ぶ。

昭和の時代、大発会の日は、女性社員は晴れ着で出社し、
着物姿で伝票の仕分けなどをしていた。

人の手からコンピュータシステムに変わった今も
晴れ着を着る風習は続いている。

大発会には晴れ着を着た証券会社の女性社員が並び、
新年にふさわしい華やかさを添える。


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蛭田瑞穂 19年12月8日放送


こわい 幽霊塔

イギリス生まれの作家、アリス・マリエル・ウィリアムソンが
1898年に発表した小説『灰色の女』は
時計塔のある古い屋敷を舞台にしたミステリー。

これを明治の作家、黒岩涙香が『幽霊塔』という題名に変えて翻案した。

のちに江戸川乱歩が『幽霊塔』に独自のアレンジを加えて翻案、
さらに子ども向けには『時計塔の秘密』という作品に仕立てた。

『灰色の女』の流れを汲む作品はまだある。
『ルパン三世カリオストロの城』に登場する時計塔は
江戸川乱歩の『幽霊塔』に触発されたものだと宮崎駿は言う。



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蛭田瑞穂 19年12月8日放送


こわい 幽霊

江戸川乱歩の初期の作品に『幽霊』という短編がある。

富豪の男と彼に恨みを持つ老人。
ある日、富豪は老人が死んだという知らせを聞く。
ところが葬式から四日目の朝、
死んだはずの老人から手紙が届く。
怨霊になって祟ってやるという内容だった。

その後も富豪のまわりには
幽霊の仕業としか考えられない事件が立て続けに起こる。
幽霊は存在するのか、それとも周到に仕組まれた復讐なのか。

若き日の名探偵明智小五郎が事件の謎に迫る。



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蛭田瑞穂 19年11月10日放送


美食  ユルバン・デュボワ

19世紀のフランス料理は豪盛に盛り付けられた大皿料理を
一度にテーブルに並べ、各々が取り分けるというスタイルだった。

同じ時代、ロシアではできあがった料理を一皿ずつ提供するスタイルが取られていた。
極寒のロシアでは料理を一度に並べるとすぐに冷めてしまうため、
それを避けるための工夫だが、そこに目をつけた料理人がフランスにいた。

料理人の名はユルバン・デュボワ。
彼によってフランス料理にロシア式のサービスが導入され、
今日に続くコース料理のスタイルが確立された。



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蛭田瑞穂 19年11月10日放送


美食  オーギュスト・エスコフィエ

19世紀から20世紀にかけて活躍し、
「近代フランス料理の父」と称される料理人オーギュスト・エスコフィエ。

彼が現代のフランス料理に与えた影響は枚挙にいとまがない。
「総料理長」「副料理長」「ソース係」「焼き物係」「パティシエ」など、
厨房における役職制度と分業制を初めて確立。

料理人の社会的地位の向上のため、料理人に規律と品格と求め、
社会貢献活動も積極的におこなった。

そして、今ではコックの代名詞と言える、背の高い円筒形の帽子を
最初にかぶり始めたのもオーギュスト・エスコフィエである。



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蛭田瑞穂 19年10月13日放送


深海  海底二万里

フランスのSF小説家ジュール・ヴェルヌが
1870年に発表した小説『海底二万里』。

正体不明の巨大海洋生物の探査に出た探検隊が、
ネモ船長という人物によって建造された潜水艦
「ノーチラス号」に乗り込み、海底を旅する冒険譚。

この小説が発表された当時の潜水艦は性能が低く、
外洋を自由に航行できるものはなかった。

『海底二万里』で描かれるノーチラス号の性能は
ジュール・ヴェルヌの空想の産物。
しかし、のちに現実がその空想に追いつくことになる。



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蛭田瑞穂 19年10月13日放送


深海  深海調査

深海の調査にはふたつの大きな問題がある。

ひとつは通信の問題。
水中では電波が使えず超音波に頼らざるをえないが、
超音波の識別能力は非常に低いため、
探査機の位置を把握するのは極めて困難である。

ふたつ目は圧力の問題。
水深10メートルごとに1気圧ずつ高くなり、
地球の最深部では探査機は1100気圧という
途方もない圧力に耐えなければならない。

これまで月面に着陸した人間は12人。
一方、地球の最深部マリアナ海溝のチャレンジャー海淵に
到達した人間はわずか3人しかない。



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蛭田瑞穂 19年9月8日放送

dalbera
ダンス エトワール

1661年にルイ14世が設立したロイヤルダンスアカデミーを起源に持つ、
パリ国立オペラ。通称「オペラ座」。

オペラ座に所属するダンサーはおよそ150人。
年に一度の試験によってダンサーたちは5つの階級に分けられる。
カドリーユ、コリフェ、スジェ、プルミエ・ダンスールと位が上がり、
最高位がエトワール。

現在のエトワールは男女合わせてわずか16人。

フランス語で「星」を意味するエトワールは
際立った個性や天性の才能を持つダンサーと認められた者だけが
手にできる称号である。


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蛭田瑞穂 19年9月8日放送

thisisbossi
ダンス 白鳥の湖

チャイコフスキーによるバレエ音楽『白鳥の湖』には
オデットという名の主役の白鳥と
オディールという名の悪役の黒鳥が登場する。
『白鳥の湖』ではふたつの役をひとりのダンサーが演じるのが
習わしとなっている。

優雅なオデットと妖艶なオディール。
正反対の役を演じ分けなければならないため、
ダンサーにはバレエの高い技術と巧みな演技力が要求される。

ひとりで二役を初めて演じたのが、19世紀に活躍し、
今なお史上最高のバレリーナと呼ばれる、
ピエリーナ・レニャーニと言われている。


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