大友美有紀 13年4月7日放送



「自由律俳句・尾崎放哉」帽子

自由律俳句の尾崎放哉。
帽子が嫌いで嫌いでしかたなかった。
学生時代は、いつも着物の懐に押し込んでいた。
厳格な父のもとに育った彼は、
帽子を、頭を押さえつける不自由なもの、
と感じていた。

 冬帽かぶってだまりこくって居る

そのうえに或る、空を望む気持ちがあった。

 大空の ました帽子かぶらず

帽子に象徴される、束縛があって、
そこから逃れようとする表現が生まれてくる。

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