大友美有紀 13年7月7日放送



「七夕」ななつのゆう

村を離れた神聖な水辺に、
棚をつくり出し、降臨する神のために、衣を織る神女。
棚機津女(たなばたつめ)。
これは、日本の祭儀。

中国では、6世紀中頃の民間風俗を記した文献に
「7月7日は、牽牛(けんぎゅう)・織女(しょくじょ)、
 聚会(しゅうえ)の夜と為す」とある。
牽牛は、農耕の神への生け贄とも考えられている。
織女は、儀式として機織りを行う聖女。

中国のこの風習が日本に渡って、
七夕になったという。

では「ななつのゆう」と書いて、
七夕(たなばた)になったのは、なぜ。
もともと、七夕は宮中の五節句のひとつで
「しちせき」と呼ばれていた。

同じ時期に行われていた3つの儀式が
ひとつになって、七夕になった。
ずっとずっと昔のグローバリゼーション。

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