奥村広乃 13年7月21日放送


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沖縄の詩人

白い砂浜が、ゆるやかなカーブを描き、
エメラルドグリーンの遠浅な海がきらめく。
うっそうと茂る緑の木々が、心地よい木陰をつくる。
沖縄県 石垣島 底地(すくじ)ビーチ。

その傍らに、1つの石碑がある。
石垣島出身の詩人、伊波南哲(いば なんてつ)の詩碑だ。

ふるさとは
わがこころのともしび
のぞみもえ
こころはほのぼのと
とめるふるさと

彼は明治35年石垣島に生まれ、
その生涯を閉じるまで
沖縄や石垣島をうたいつづけた。

知り合いがいるわけでもないのに
甲子園では、地元の高校を応援してしまう。
ワールドカップでは、自分の国を応援してしまう。
人には、生まれた場所を愛してしまう
DNAが流れているのかもしれない。

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