2016 年 3 月 12 日 のアーカイブ

森由里佳 16年3月12日放送

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卒業① 北三陸と通学路

子どもたちの卒業を心から祝うのは、
家族と先生のほかに、どんな人がいるだろう。

2015年3月1日。
三陸鉄道の駅にあるちいさな看板には、
意外な人からの祝福が書かれていた。

 高校卒業おめでとう。
 さんてつの通学は朝が早くて大変だったでしょう。
 それにもかかわらず元気にあいさつしてくれてありがとう。
 君たちの笑顔が心の支えです。本当にありがとう。


 北三陸のアイドルの君たちへ。
 ふるさとは復興の途中です。
 君たちのできる範囲で良いので、これからも応援よろしく願います。
 それでは君たちの笑顔に感謝し、心から高校卒業おめでとう。


 三陸鉄道 久慈駅


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森由里佳 16年3月12日放送

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卒業② 3月と通学路

北海道にある、JR石北本線の旧白滝駅は、
1日わずか4本の列車しか停まらない無人駅だ。

今月、駅としての役目を終えることになっている。

利用人数のすくなさから、
何度ももちあがっていた廃止の話。

これまで廃止にならずにいたのには、
地域住民の願いがあった。

「3月までは、どうかこの駅を廃止にしないでほしい。」

理由は、たったひとりの乗客だ。
毎朝ホームに姿を見せる、18歳の女の子。

彼女はこの春、列車で通いつづけた高校を卒業する。


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佐藤日登美 16年3月12日放送

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卒業③ 3月9日

卒業ソングランキングで、5年連続1位をとった曲がある。
レミオロメンの『3月9日』だ。

卒業ソングの定番と思われているが、
実は、もともとは結婚式のために書かれた曲だ。

レミオロメンのボーカルである藤巻は言う。
「キミとボク、お互いがいてくれて良かった、
 “ありがとう”という気持ちを歌にしたいと思った」

 新たな世界の入口に立ち
 気づいたことは1人じゃないってこと


 瞳を閉じればあなたが
 まぶたのうらにいることで
 どれほど強くなれたでしょう
 あなたにとって私もそうでありたい


結婚式でも、卒業式でも。
人生の節目に聴きたい歌だ。


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佐藤日登美 16年3月12日放送

160312-04 Sigalakos
卒業④ 自分の愛すること

スティーブ・ジョブズ。
言わずとしれた、Appleの創設者である。

天才と呼ばれるジョブズだが、
大学を中退し、興味が引かれた授業にだけもぐりこんでいた。
そんな彼が、スタンフォード大学でスピーチをした。

 私が前進し続けられたのは、
 自分がしていたことを、愛していたからだ。

 すばらしい仕事をしたいのなら、
 そして、本当に満足したいのであれば、
 自分が愛することを見つけなさい。
 まだ見つけていないのであれば、探し続けなさい。
 立ち止まってはいけない。
 見つかったときには、すぐにわかるはずだ。


ジョブズは愛するものを見つけ、
そして、世界を変えた。

卒業シーズンのいま、
自分が本当に愛することはなにか、考えてみたい。


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蛭田瑞穂 16年3月12日放送

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卒業⑤ 旅立ちの日に

埼玉県秩父市立影森中学校の音楽教諭高橋浩美は
卒業する教え子のために歌を贈ろうと考えた。
1991年の冬のことだ。

作詞を校長の小嶋登に頼むと、
「わたしにはセンスがないから」と断られた。

しかし翌朝、高橋が学校に行くと、
机の上に歌詞が置いてあった。

高橋は歌詞を持って音楽室に行き、
ピアノに座ると、旋律が頭の中に湧いてきた。
15分後、曲は完成した。

作詞小嶋登、作曲高橋浩美による合唱曲、
「旅立ちの日に」は現在
全国の小中高校でもっとも歌われる
卒業の歌のひとつとなっている。

今年もまた、旅立つこどもたちの歌声が聴こえてくる。


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