川野康之 17年11月18日放送

171118-03
AK
『津軽』を行く

津軽線は、蟹田駅までは電化されているが、
そこから先はディーゼルだ。
太宰は蟹田に着くと当地に住む古い友人と再会した。
友人は太宰の好物の蟹を小山のように積んで待ち受けてくれていた。
その日は西風が強く吹いて、家の戸障子をゆすぶったという。

今、駅のホームには記念碑が立っており、そこに『津軽』の中の一節が書かれている。

「蟹田ってのは、風の町だね。」

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