大友美有紀 17年12月3日放送

171203-02

「失踪までとその後」アガサ・クリスティー 詩

アガサ・クリスティーは子どもの頃から、
折にふれ詩を書いていた。

 あたしの仲よし
 キバナノクリンザクラ
 ちいさいけれど、かわいい花。
 なのに、あるとき高望み、
 ブルーベルになりたくて
 青いコートが着たくって

 
11歳の時に書いた詩の出だしだ。
少女らしい、けれど、何者かになりたいという
願望が垣間見える。
アガサは生涯で2冊の詩集を出版した。
30代半ばと80歳を超えた頃。
失踪前と、遥かな年月が過ぎた頃。
そこに現れている心情の違いを、読んでみたい。

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