2018 年 5 月 のアーカイブ

礒部建多 18年5月20日放送

180520-08

日本でジーンズを初めて履いた男

今日はジーンズの誕生日。

日本で初めてジーンズを履いたのは、白洲次郎だと言われている。
戦後のGHQに「従順ならざる唯一の日本人」と言わしめた男。

白州は、自分の流儀を何よりも大切にしていた。

講和条約締結へ、サンフランシスコに向う機内でのこと。
吉田茂や側近たちが正装に身を包んでいたのに関わらず、
白州だけはTシャツとジーパン姿で寛いでいた。

狭い機内で、一番機能的な服を選んだのだと言う。
例え誰の前でも、何を言われようとも、
自分の軸を曲げることは絶対にないのだ。

「人様にしかられたくらいで引込むような心臓は、持ち合わせがない。」

これほどに芯の強い男が、果たして今の日本にもいるだろうか。

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佐藤理人 18年5月19日放送

180519-01

意外な発明 「プラマーの錠前」

1784年、イギリス人の農夫の息子、
ジョセフ・プラマーがある錠前を作った。

それまでの錠前はどんなに高価なものでも、
練習すれば誰でもこじ開けることができた。

しかしプラマーが作った円筒形の錠前には、
4億9400万通りもの組み合わせがあった。

 見事開けた者には賞金を出そう

このプラマーの申し出が破られたのは、
それから67年後のこと。

アメリカ人の錠前師が一ヶ月間苦労して、
ようやく鍵をこじ開けた。

プラマーの発明は今も世界中で、
多くの宝物を守っている。

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佐藤理人 18年5月19日放送

180519-02

意外な発明 「ケンベレンのチェス人形」

1769年のウィーンで不思議なからくり人形が生まれた。

作ったのはウォルフガング・フォン・ケンベレン男爵。
人形はトルコ人の格好をしたチェスの名手で、
エカテリーナ女帝やナポレオンなど、
ヨーロッパの王侯貴族をことごとく打ち負かした。

毎回試合の前に男爵は人形の前の箱を開け、
歯車など中の機械をすべて見せた。

しかし実際はその奥に小柄な人が隠れていて、
チェス盤の下から駒を操作していたのだった。

1804年に男爵が亡くなるまで
トリックは見破られなかった。

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佐藤理人 18年5月19日放送

180519-03

意外な発明 「アルキメデスの熱光線」

太陽光を初めて利用したのはアルキメデスだった。

紀元前215年、ローマ帝国の艦隊が
彼の住むシラクサを攻撃した。

アルキメデスは大きな鏡を何枚も並べて
兵士たちに命じた。

船の黒い部分に光を当てよ!

すると船は数分で燃え上がった。

話を聞いたローマのマルケッルス将軍は、
彼を生け捕りにするよう命じた。

ローマ兵が家にきたとき、
アルキメデスは砂に描いた図形を前に考え事をしていた。
名前を聞いたが無視された兵士は彼を殺してしまった。

アルキメデスの最期の言葉は、

 図を壊すな!

だった。

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佐藤理人 18年5月19日放送

180519-04
ちゅらさん
意外な発明 「アペルの缶詰」

缶詰はナポレオンの願いから生まれた。

1792年、外国で戦争に明け暮れる彼は、
栄養価の高い新鮮な食料の確保が、
兵士の士気を高めるのに不可欠だと考えた。

しかし当時の食料は薫製や酢漬けが中心で、
味が悪く腐敗も早かった。

1804年、フランス人ニコラ・アぺルが、
加熱殺菌の原理を発明した。

 加熱こそ偉大な自然殺菌者である
 どんな防腐剤も殺菌剤も熱にはかなわない

食べ物をガラス瓶に入れて密封し、
煮沸した彼の瓶詰めは、
赤道の横断実験で高い評価を得た。

新聞は、


 アペルは季節を容器に封じ込める方法を発見した
 農産物が畑のある状態で保存できる

と絶賛。彼は今にち、

 缶詰の父

と呼ばれている。

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佐藤理人 18年5月19日放送

180519-05

意外な発明 「ウォーターマンの万年筆」

万年筆はある男の怒りから生まれた。

1884年、保険のセールスマンの
ルイス・エドソン・ウォーターマンは、
大勢の競争相手を出し抜き大口の契約を取り付けた。

契約書にサインしてもらおうと、
羽ペンとインクつぼを出すと、
インクが書類に飛び散った。

あわてて新しい書類を持って戻ると、
契約は競争相手に横取りされた後だった。

その後、ウォーターマンは、
液体が繊維の中を上昇する毛管現象を利用すれば、
インクの流れを調節できることを発見。
世界初の万年筆を開発した。

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蛭田瑞穂 18年5月13日放送

180513-01
Mr.ちゅらさん
ひらめき 安藤百福

日清食品の創業者、安藤百福が1958年に開発した
「チキンラーメン」にはこんなエピソードがある。

インスタントラーメンの商品化に必要な長期の保存性と、
お湯を注ぐだけで食べられる利便性。
そのふたつを実現するために安藤は試行錯誤を重ねたが
どうしてもうまくいかない。

ある日、妻が台所で天ぷらを揚げる姿を見て、
安藤は麺を揚げることを思いついた。

試してみると、乾燥状態となった麺は保存がきくようになり、
お湯もよく吸収するため、数分で柔らかくなるようになった。

のちに安藤百福はこんな言葉を残している。

 発明はひらめきから。ひらめきは執念から。
 執念なきものに発明はない。

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蛭田瑞穂 18年5月13日放送

180513-02

ひらめき 藤本弘

ドラえもんの生みの親、藤子・F・不二雄こと藤本弘。
しかし、その誕生には途方もない苦しみがあった。

新連載の締め切りが迫っていた1969年11月。
作品の構想が浮かんでいないにもかかわらず、
藤本はアイデアがすぐに浮かぶ便利な機械を空想したり、
ドラネコのノミ取りなどをしたりと無駄に時間を過ごしていた。

そして締め切りの日の朝、絶望しながら階段を駆け下りたところ、
娘のおもちゃの起き上がりこぼしにつまずき、
その瞬間「ドラネコと起き上がりこぼし」が結びついた。

ダメな人間を機械が助けるというストーリーも
自分の姿に重ね合わせてその時ひらめいたという。

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蛭田瑞穂 18年5月13日放送

180513-03
dominicotine
ひらめき 仲畑貴志

1980年代のコピーライターブームを牽引し、
今なお広告の第一線で活躍するコピーの神様、仲畑貴志。

「おしりだって、洗ってほしい。」
「ココロも満タンに」
「一緒なら、きっと、うまく行くさ。」

記憶に残るコピーを数多く生み出してきた天才にも、
コピーがひらめかない時はあるのだろうか。

かつて仲畑貴志はあるウイスキーの広告でこんなコピーを書いている。

 いいコピーが、スッカラカンに書けない時は、
 軽く飲んで、早く寝るしかないなあ。

恐れ入りました。

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森由里佳 18年5月13日放送

180513-04
K.Suzuki
ひらめき 羽生善治その1

プロ棋士、羽生善治。
その伝説的な強さは言わずもがな、
一体何手先を読んでいるのかと驚愕した人も多いだろう。

羽生は、勝負どころを検証する「読み」について、
こんなことを言っている。

年齢が上がるにつれ読めなくなるという人がいるが
それは読めないのではない。
短い時間で閃かないだけで、時間をかければ読める。

若いころはもっと思いついたんだけどなあ…
もしも今、そんな気持ちで頭を抱えている人がいたら
焦らず、じっくり、時間をかけてみてはどうでしょう?

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