小野麻利江 18年11月25日放送

181125-06 Prioryman
靴のはなし 「小さな軍靴」というあだ名で呼ばれた皇帝

「靴」という意味をあだ名に持つ、ローマ皇帝がいた。

ローマ帝国第三代皇帝・カリグラ。
本名は、ガイウス・ユリウス・カエサル・アウグストゥス・ゲルマニクス。
皇帝に即位してしばらくは穏健な君主だったが、
その後、暴君へと変貌し、
「残忍で狂気じみた独裁者」として、後世に伝えられている皇帝だ。

彼のあだ名「カリグラ」は、「小さな軍隊用の靴」という意味。
カリグラは2、3歳の頃から、父ゲルマニクスの軍事作戦に同行。
そのさい、甲冑から靴にいたるまで、
特別仕立てのミニチュアの軍服を身につけていたという。
「小さなローマ兵」の姿をしたカリグラの様子を
兵士たちが面白がり、
軍のマスコットとして愛された、という逸話が残っている。

古代ローマ時代の靴は、足首を革紐で固定させる
サンダルの形をしているものが主で、
軍隊用の靴は、1000キロ以上の行軍にも耐えうるよう、
靴の底に、100個近くもの鉄の釘が打ち込んであったそう。

幼いカリグラが履いていた靴に、
そこまでの大掛かりな補強が施されていたかはわからないが、
その後の彼の人生が、
壮絶な道を歩むことになったことは、確かである。


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