大友美有紀 19年4月7日放送



作家とアパート 萩原朔太郎

新年度、新しい場所での暮らしを
始める人もいるでしょう。

詩人・萩原朔太郎の作品に
「乃木坂倶楽部」という詩がある。
アパートでひとり寂しく
眠る心情が描かれている。
妻と別れて、実家からも追い払われ、
三好達治に紹介されたアパートだった。
詩の描写から察するに、白壁の洋室、
ベッドで眠るような暮らしだ。
しかも、場所は乃木坂。

今だったら、洋館のようなアパートでの
華やかな都会暮らし。
でも「ひとり」である寂しさが、胸に迫ってくる。

ひとり暮らしを始めたばかりのあなたは、
きっと読まないほうがいい。

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