小林慎一

原央海 17年4月23日放送

170423-05
naufragoenlasopa
20時台 「ブラックマヨネーズ」篇

2種類の「なんでやねん」を使い分けられたから。

それが、漫才コンビ「ブラックマヨネーズ」の
ボケ担当・吉田敬(よしだたかし)が
ツッコミ担当・小杉竜一(こすぎりゅういち)を相方に誘った理由である。

吉田の目線と言葉選びは、独特だ。

とある日に、SNSで突然こんな投稿をしたそうだ。
「悔しさを食え。悔しさはクソまずいけど、何より力になる。
 ほんまは、クソまずいものなど食べたくない。
 ムリして食わなくていいよ。
 でもな、せめてクソまずいの食って吐いてる奴を見かけても笑うな。」

1000以上の「いいね!」を集めた
この投稿の真意を聞かれた彼は、こう答えたそうだ。

悔しい思いをした時、悪口ばっかり言いたくなる。
けど、それを消化してみる。
「なんでそんな事を言われたのか?」
「それを覆すために何ができるのか?」
と悔しさに向き合うことが必要。
悔しさを食ったらマズい。ただ、それが一番頑張る力になる。

同期のイケメン芸人・チュートリアル徳井と比較されつづけ、
実力がありながらも、なかなか世間からの人気が出ないことに苦しんだ吉田。
悔しさを味わいつづけた彼だからこそ、出てくる言葉は、深い。

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原央海 17年4月23日放送

170423-06

21時台 「チュートリアル」篇

吉本男前ランキングで3年連続一位を獲得し殿堂入り。
テレビ番組でとあるスピーカーの魅力を語った日には、
売上がメーカー予想の3倍を超える。

それほどの人気と、
確かな実力を持った芸人と言えば、
漫才コンビ「チュートリアル」のボケ担当、イケメン芸人・徳井義実(とくいよしみ)だ。

そんな徳井と同居するのは綺麗な女性、
ではなく、
漫才コンビ「スピードワゴン」ボケ担当の小沢一敬(おざわかずひろ)。

愛を知る県、愛知県で生まれた小沢は、極度のロマンチスト。

今は、日曜日の夜の9時過ぎ。
合コンを始めている若者たちに、
小沢が生み出した乾杯の音頭をご紹介したい。

地球上に、今さ、人口って何人いるか知ってる?
…63億人いるの。
63億人に、1人に1秒しか会わなくても、180年かかるの。
それが俺たちどう?
もう出会って5分以上経ってる。
奇跡 乾杯!

1つ1つの出会いに、感謝したくなる。

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原央海 17年4月23日放送

170423-07
tontonme2010
22時台 「サンドウィッチマン」篇

みやぎ絆大使、松島町観光親善大使、宮城ラグビー親善大使・・・

それ以外にも、多数の東北のシンボルとなっているのは、
可愛いアイドルでもなく、イケメン俳優でもなく、
大柄なおじさん2人、漫才コンビの「サンドウィッチマン」である。

高校時代のラグビー部で知り合った2人は、
関西でも関東でもなく、宮城から日本一の漫才師へと駆け上がった。

ツッコミ担当である金髪の伊達みきおの人柄を表すエピソードとして、
こんなものがある。

2011年3月11日、あの東日本大震災があった翌日、
彼はブログに、こんなメッセージを書いた

戦後、俺たちのじいちゃんや、ばあちゃんは、日本を復活させた。
世界には奇跡と言われた日本の復興。
必ず復興します。
日本をナメるな。
東北をナメるな

クールで恐い見た目とは裏腹に、優しく、熱い心。
それが、彼が愛されつづける理由かもしれない。

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原央海 17年4月23日放送

170423-08

23時台 「NONSTYLE」篇

「日本一のナルシスト」
といっても過言ではない男といえば、
漫才コンビ「NONSTYLE」のツッコミ担当・井上裕介(いのうえゆうすけ)だ。

その威力、半端じゃない。
SNSでのファンとのやり取りは、神技だ。
「井上の顔面スコア37点」と批判的なコメントが来れば、
「37点満点でしょ」とポジティブに返信。
「朝起きて突然イケメンになってたらどうしますか?」と問われれば、
「今と変わらないから、どうもしない!」と返す。
「井上さん!ナルシストは病気になりやすいんですって!」と言われれば、
「まじで?病気も、おれの魅力に寄ってきちゃうのかぁ。」と一蹴。
お見事、の一言である。

彼の夢は、なんなのか。
とあるインタビューで、こう答えたそうだ。

ポジティブというコトバが流行語になるような日本にしたい。
皆が前向きに未来を語れるような世の中になるためにも、
僕は「ポジティブの代名詞」として頑張っていきたいと思います。

もしかすると彼は、本当にイケメンなのかもしれない。
そう思ったのは、私だけだろうか。

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河田紗弥 17年3月11日放送

170311-01

豊臣秀吉 出世食

農民出身でありながら、織田信長の跡を継ぎ、
天下統一を果たした戦国武将・豊臣秀吉。

彼は家臣からはもちろん、他藩の武将からも人気があった。
その人気の秘密は、頭の回転の速さはさることながら、
彼の明るくポジティブな、その性格にあったのではないかと言われている。

そんな豊臣秀吉が愛した味噌がある。

みそに、小さく砕いたピーナッツ、ショウガ、酒、粉末の黒砂糖を少々入れ、
フライパンにゴマ油を敷き、とろ火で、じっくりと練り上げる。

疲労回復の効果があるレシチンや身体を丈夫にしてくれるカルシウムが
たっぷり含まれたこの味噌は
前向きで元気な秀吉を支えた「出世みそ」と言えるだろう。

そんな彼は、よく家臣にこう諭したという。
「何事もつくづくと思い出すべきではない。」と。

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河田紗弥 17年3月11日放送

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Lovelove2000
菅原道真 健脳食

右大臣にまでのし上がり、平安朝きっての秀才、
そして今でも学問の神様として知られている菅原道真。

学問を究めるエリート揃いの養成学校に最年少で合格したり、
約230年間で合格者はたったの65人といわれる難関試験に合格したり。

彼は、「神童」と称されるのも納得の賢さであった。

そんな彼は、
黒ゴマ、もみのり、かつお節、昆布、きな粉の5種類を混ぜたものを
よくご飯にかけて食べていたという。

黒ゴマは、自律神経を活発にし、
頭脳の働きを助けるガンマーオリザノールを、
とろろ昆布は、
神経伝達物質を合成する際に必要なビタミンや亜鉛を多く含んでいる。

菅原道真が好んだのは、
脳の働きを活性化させる栄養素を気軽に摂取することができる
まさに、「脳活性化ふりかけ」なのだ。

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河田紗弥 17年3月11日放送

170311-03

樋口一葉 恋の食

戦後はじめて紙幣の肖像になった女性で
「たけくらべ」や「十三夜」などの作品で知られる樋口一葉。

小説を書き始めたばかりの頃、
指導係として紹介された小説家の半井桃水に
彼女は恋心を抱いた。

出会って1年後のある冬の日。
みぞれまじりの雨が降るのも構わず、
彼女は、指導を受けに行くために彼の家に向かった。

ところが、彼は寝ている様子。
結局、彼女は玄関先で約2時間近く彼の目覚めを待っていた。

桃水は、そんな彼女のために、汁粉をつくった。
「盆はあれど、奥に仕舞い込みて出すに遠し。箸もこれにて失礼ながら。」
と餅を焼いた箸を添えて出したという。

大きな鍋に小豆とざらめをたっぷりと入れて、沸騰させる。
一晩置いて、豆の芯まで甘さがぎゅっと浸透したそれに、
くず粉を回しいれて、とろっとさせる。

冷え切った彼女の身体を温めるために、くず粉を入れたのが、
桃水なりの気遣いであった。

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河田紗弥 17年3月11日放送

170311-04

小野小町 美容食

絶世の美女だったとして、数々の伝説を持つ平安時代の歌人、小野小町。

美容に対してのこだわりが強く、出される食事に対して、
非常に細かい注文をしたり、
自分が納得いかなかった食事は食べなかった。

そんな小野小町が好んで食べていたのが、鯉料理だ。

たんぱく質やコラーゲンなどをたっぷり含む鯉を、
身体を温める効果があるごぼうや蓮根などの根菜と一緒に
ことことと煮て、味噌をとく。
いくつになっても美しさに対する努力を絶やさなかった
小野小町が愛した鯉こくが出来上がる。

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河田紗弥 17年3月11日放送

170311-05

森鴎外 変わった食

「舞姫」や「雁」などの名作を遺した
明治の文豪、森鴎外。

細菌学を究めて以来、細菌の威力を恐れ、潔癖症になってしまい、
野菜や果物などの食べ物も、
加熱しないと食べることができなくなってしまっていた。

そんな彼の好物、それは饅頭茶漬け。

森鴎外の娘、森茉莉のエッセイ「貧乏サヴァラン」に、
父である森鴎外を描いたこんな一節がある。

「つめの白い清潔な手でそれを四つに割り、
その一つをご飯の上にのせ、煎茶をかけて食べるのである。」

あつあつの煎茶をかけるということは、
森鴎外にとっては、殺菌の意味があった。
しかし、その熱いお茶によって、饅頭の皮は溶けて、
あんこがごはんとよく絡み、淡い汁粉のような味なんだとか。

試してみては?

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河田紗弥 17年3月11日放送

170311-06

石田三成 スタミナ食

豊臣秀吉の家臣のひとりとして、
その優れた行政能力で名を遺した石田三成。

彼は処刑の直前に、ニラ雑炊を所望し、食べたと言われている。

古くから「薬草」としても愛されていたニラ。
免疫機能を正常に保つカロテンや筋肉の動きを助けるカリウムなどを多く含む
立派なスタミナ野菜だ。

また、石田三成が水を所望したところ、
水の代わりに、柿が差し出された。
それに対し、「柿は痰の毒であるからいらない。
大志を持つ者は、最後の瞬間まで命を惜しむものだ。」
と答えたと言われている。

痰の毒である柿を食べることを拒み、
スタミナ食であるニラ雑炊を食べた石田三成。
死の瞬間まで、大志を失わなかった。

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