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松岡康 19年6月16日放送

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6月の和菓子

今日は和菓子の日。

4月は桜餅、5月は柏餅と誰もがしっているが、
6月を代表する和菓子といえば、何かご存知だろうか?

答えは「水無月」という三角型のお菓子。
白い半透明のういろうの上に、小豆を乗せた
どこか涼しげな姿のお菓子だ。

室町時代、旧暦6月1日の「氷の節句」の日に、
氷室から氷を切り出して食し
暑気払いをする宮中の風習があった。

当時氷は大変高価なもの。
庶民たちは見た目を氷に似せた水無月をつくり
みなで食したという説がある。

むしむしと熱さが増すこの季節。
平安時代に想いをはせながら、
水無月を食べて涼んでみてはいかがだろうか。


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松岡康 19年6月16日放送


源氏物語のお菓子

今日は和菓子の日。

源氏物語に、日本最古といわれるお菓子が登場する。

餅を椿の葉で挟んだ、椿餅だ。

「若菜上」という帖で、
平安貴族たちが蹴鞠をした後
椿餅を食べる場面がでてくる。

今も食べられている椿餅。
平安を味わっていると考えると、
その味にも深みがでるだろう。


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松岡康 19年4月21日放送


利休の光

千利休が設計をしたといわれる、
現存するただ一つの茶室が妙喜庵の待庵だ。

この待庵、茶席はたったの二畳、
勝手と控えの間を入れても四畳半大という狭小の空間だ。

待庵はその狭さを感じさせない
ドラマティックな空間によって、
建築的にも傑作とされている。

ポイントは煤で汚れた黒い壁。

黒い壁は光をあまり反射しない。
だからこそ、窓から入る光が反射光に邪魔されず
まるでスポットライトの様に印象的に入ってくるため
亭主や茶道具を効果的に照らしだす。

マルチな才能を持った利休。
点前をドラマティックに見せるという彼はまた、
舞台演出家でもあったのだ。


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松岡康 19年4月21日放送


戦国のリラックス法

仕事に追われる日々の中で、
自分に合ったリラックス法を持っていることは
とても大切なこと。

戦国の世を制し、天下統一を果たした豊臣秀吉。
彼のリラックス法は茶道を嗜むことだった。

抹茶に最も多く含まれているうまみ成分「テアニン」。
このテアニンを摂取すると、リラックスの指標であるα波が発生。

精神や肉体的ストレスを減少させ、
認知活動や気分が改善されるといわれている。

織田信長というかなり手ごわい上司をもっていた秀吉。
大きなストレスを抱えていたことは想像に難くない。

平均寿命が30代という戦国の世。
62歳まで生きた秀吉は、ストレスと上手に付き合っていたようだ。

現代に生きるあなたも、秀吉の様に、
リラックス法としての茶道を嗜んでみてはいかがだろうか。


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松岡康 19年2月10日放送


暗い家

デンマークの家は、暗い。
シーリングライトで部屋全体を照らしたり、
蛍光灯で白く明るく照らすのではなく、
低い位置にやわらかい照明を使用することがほとんどだ。

夏、緯度が高いデンマークでは、
太陽が沈んでも濃く青い空が数時間も続く。
デンマークの人々は、その時間をブルーアワーと呼び、
とても大切にしている。
暗くやわらかい照明は、
そのブルーアワーを引き立ててくれるのだ。

日本では明るい家が多い。
たまには家の蛍光灯を落として、
デンマークの人々の様に
日没後のうつろう空の色を楽しんでみてはいかがだろう。


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松岡康 19年2月10日放送

ruminatrix
休憩の文化

スウェーデン人は
フィーカと呼ばれる休憩時間を
とても大切にしている。

フィーカの時間には、家族、恋人、同僚などと一緒に、
スイーツとコーヒーを楽しむ。
たとえ仕事中であっても、みんなちゃんとフィーカをとるため、
フィーカが行われる朝10時と午後3時には、
メールを出しても返信が遅くなるらしい。

さらにフィーカをしていないと、
上司から怒られることもあるんだとか。
しかもスウェーデン、
世界的に見てもトップクラスの生産性を誇る。
休憩を上手に使い、上手に働く。
日本人が彼らに学ぶことは多い。


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松岡康 18年12月9日放送

181208-05
天然の冷蔵庫

雪国で昔から活用されてきた、雪室(ゆきむろ)。

雪を高く積み上げ、藁などで囲むと、
中は温度0℃湿度90%以上と、年間を通して一定となる。
そこに穴をあければ雪室の完成だ。

それはまさに、天然の冷蔵庫。

実は近年、この雪室が持つすごさが科学的に証明されてきている。

例えばじゃがいも。
実験では貯蔵8カ月で糖度が2倍にもなった。

これは一定の温度・湿度かつ、電気による振動が無いために
植物をストレスなく熟成できるためだという。

じゃがいもだけでなく、日本酒、肉、コーヒーまで雪室で眠ることで
抜群に美味しくなるという。

雪が降ったら思い出してみてほしい。
今日も雪室の中で美味しいが育っている。


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松岡康 18年12月9日放送

181208-08
火星の雪

火星にも雪が降るといわれている。

地球から6,700㎞離れている火星は、
平均気温が-43℃と極寒。

地球のように雨が降ることはなく、海や川もない。

ただ、雪は降るのだという。

雪は凍った水と二酸化炭素の化合物。

火星で雪が降るのは南極だけで、
さらに、ある一定の期間だけだという。
それはまるで、地球の冬の様に。

いつか、人類が火星に降る雪を見られる時代が来るかもしれない。


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松岡康 18年10月14日放送

181014-04
グルメな浮世絵

美味いものを食べたい。
そんな時、ネットを見れば色んな飲食店の情報を
写真と口コミで見ることができる。

江戸時代、その役割を担っていたのは浮世絵だった。

歌川芳艶が描いた御府内流行名物案内双六では、
双六の形式を取りながら当時江戸で流行していた名物を描いている。

蕎麦、蒲焼、すし、天ぷら。
色鮮やかな食べ物や飲食店の名前も数多く見ることができる。

今の時代も江戸の時代も
グルメな国民性は変わっていない。


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松岡康 18年10月14日放送

181014-05
江戸の大物プロデューサー

広重、北斎、歌麿、写楽。
浮世絵師と聞けば、著名な天才絵師が何人も思い浮かぶ。

この誰もが知る浮世絵師たちの陰に、
江戸時代の敏腕プロデューサーがついていたということは
あまり知られていない。

蔦屋重三郎。
浮世絵や本を出版する版元をしていた彼は、
時代をいち早く察知し、発信することに長けていた。

歌麿や写楽、葛飾北斎など、
才能あふれる新人を発掘しては、流行作家に育て上げていった。

彼のプロデュースによって、江戸の文化、
世界の絵画は大きく進化した。

重三郎なくして、今の美術界はあり得ない。
プロデュースも立派な才能なのだ。


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