
自然と人 田口ランディ
作家・田口ランディ。
彼女が物書きになろうと思ったのは、
屋久島を訪れたのがきっかけだった。
それは、大自然の力に感動したから
という理由だけではない。
そこに暮らす人々の本当の苦労を知ったからだった。
都会に暮らしてきた田口に対し、
あるとき、現地の人がこんなことばをもらす。
「どうして俺たちだけが縄文人みたいな暮らしを強いられるんだ」
田口は、現地の人はあたりまえに自然を守っているのだと思っていた。
けれども、ちがったのだ。
その日以来、彼女は屋久島の人々の声を、血のにじむような努力の数々を、
メールマガジンにして発信しはじめた。
それは、彼女の物書きとしての第一歩であり、
自然保護のための具体的な一歩でもあった。
































