三島邦彦 14年2月8日放送


Brian Sawyer
寒さとあたたかさについて 三國万里子

毛糸を操る編み棒は
たえまなく動き、
ひとつひとつ編み目を重ねていく。
毛糸は手袋になり、マフラーになり、セーターになる。

ほとんどの洋服を機械が作る世の中になっても、
ひとは毛糸の手編みにぬくもりを求める。
そこには、手仕事でしか出せないあたたかさがあるから。

編み物デザイナー、三國万里子は、自らの仕事をこう語る。

春、夏、秋とニットを編みためて、冬になったら短期間のお店を開いてそれを売る。
とてもシンプルな、まるで「かさじぞう」のおじいさんのような仕事。

寒い冬に、ひとをあたためる。
シンプルな仕事は、とても大事な仕事なのだ。

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