Uwe Gille
陸という乗物 アルフレート・ヴェーゲナー 1
標高8488m
このエベレストの標高が
つねに変化しているという。
エベレストが聳えるヒマラヤ山脈は
インド・オーストラリアプレートと、
ユーラシアプレートの
2つの大陸同士が衝突して盛り上がった。
今も移動を続けているプレートの影響を、
ヒマラヤ山脈も受けているという。
この『大陸移動説』を初めて唱えたのは
ドイツ人の気象学者アルフレート・ヴェーゲナー。
ヴェーゲナーには、気球を使った高層気象観測の
パイオニアであるなど旺盛な冒険心があった。
その冒険心によって、
常識の壁を気球のように飛び越え、
大陸は移動する、
という大発見をものにしたのだ。
2014 年 10 月 25 日 のアーカイブ
名雪祐平 14年10月25日放送
名雪祐平 14年10月25日放送
陸という乗物 アルフレート・ヴェーゲナー 2
ドイツ人の気象学者
アルフレート・ヴェーゲナーが
世界地図をひろげていた時、目を見張る。
大西洋をはさんで
はるか離れた南米大陸と、
アフリカ大陸の海外線の凸凹が
極めて似ていたのだ。
地球の大陸は動いている!
99年前、ヴェーゲナーはその著書で
地球の大陸は、もともと1つの超大陸が分裂し、
漂流して現在の姿になったという
『大陸移動説』を提唱。
しかし、世間は嘲笑った。
『大陸移動説』はまったく評価されないまま
約50年間、眠りにつく。
名雪祐平 14年10月25日放送
陸という乗物 アルフレート・ヴェーゲナー 3
99年前、
ドイツ人の気象学者アルフレート・ヴェーゲナーが
『大陸移動説』を発表した時、
猛烈な反発があった。
当時、古典的な化石や地層の研究が主流だった
地質学者たちは、大陸が移動するというスケールの大きさに、
そんな馬鹿な。
専門外の気象学者が何を言うか。
とまったく認めようとしなかった。
ヴェーゲナーは科学的に立証しようと、
零下54℃のグリーンランドを探索中、遭難してしまう。
50歳の誕生日に、猛吹雪にその姿は消え、
次の年、氷河の中で凍った死体が発見された。
名雪祐平 14年10月25日放送
陸という乗物 アルフレート・ヴェーゲナー 4
私たちを乗せて、大陸は動いている。
たとえばアフリカ大陸なら、1年に数センチずつ。
1910年代、
ドイツ人の気象学者アルフレート・ヴェーゲナーが
初めて唱えた『大陸移動説』は約50年間、
ほとんど評価されなかった。
1960年代、やっと日の目を見ることになる。
地球の磁場や、大陸のプレートの動きの研究が進化し、
『大陸移動説』は再評価され、
現在ではヴェーゲナーは地球物理学の
最も重要な先駆者の一人とされている。
ヴェーゲナーが亡くなって
すでに30年たっていたけれど。