森由里佳 15年4月12日放送

150412-06

花とことば⑥ 酒と牡丹

土佐の銘酒「司牡丹」。
この酒が牡丹の名を冠した理由は、
土佐出身の維新の志士、田中光顕が寄せた
賛辞の言葉にある。
 
「天下の芳醇なり、今後は酒の王たるべし」
 
幾重にもつらなる花弁をひろげ、
堂々と鎮座する姿から、
花の王という異名も持つ牡丹。
その名は王と呼ぶべき酒にふさわしい名だった。

華やかな美しさだけでなく、
強く、堂々とした佇まいも兼ね備える牡丹の花。

まもなく、春牡丹は見頃を迎える。

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