蛭田瑞穂 15年4月12日放送

150412-07
t.shigesa
花とことば⑦ 井伏鱒二

唐の時代の詩人、于武陵の「歓酒」は
別れの悲しみを詠った詩。

その一節、
「花発(ひら)けば風雨多し 人生別離足る」を
作家の井伏鱒二はこう訳した。

 ハナニアラシノタトヘモアルゾ
 「サヨナラ」ダケガ人生ダ

春は出会いと同時に別れの季節でもある。
桜が少しだけ物悲しいのはそのせいかもしれない。

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