上遠野茜 15年12月12日放送
Tomomarusan
ケーキの話 藤井林右衛門
クリスマスにはやっぱりイチゴのショートケーキ。
実はそれ、日本だけの文化だと知っていますか?
不二家の創始者、藤井林右衛門。
アメリカで出会ったショートケーキを、
日本人好みの味に改良してクリスマスシーズンに売り出した。
それが、ジャパニーズ・クリスマスケーキの始まりだと言われている。
そもそもアメリカのショートケーキは、
サクサクのビスケット地を土台にした、全くの別物。
ふわふわのスポンジと生クリームが層になり、
イチゴがのったあの形は、日本発祥なのだそうだ。
しかも、なんでクリスマスに?
たしかに生クリームは白い雪を、イチゴは赤いサンタを
イメージしているようにも見えるが、
「あのおめでたい色合いがウケたのだ」と言う人もいる。
クリスマスに紅白を取り入れるなんて、
なんとも日本らしいアイデアだ。
「不二家」の名前には、3つの由来がある。
創業者・藤井家。2つとない、不二の店。
そして最後は日本のシンボル、そう、富士山。
うーん、日本人にウケるもの、
やっぱりわかっていますね、藤井さん。