佐藤延夫 16年8月6日放送

160806-02

作家とオリンピック 岡本太郎

1964年。
岡本太郎は、53歳だった。
東京オリンピックでは、デザインの一部を任され
参加メダルの表側を担当している。
ちなみに、最初にこの仕事の話が来たとき、
選手としてオファーされたと勘違いしたという。
いかにも彼らしいエピソードだ。
そして東京オリンピックのマラソンでは、新聞にコラムを書いている。

「赤、青、緑、ナマな色とりどりのパンツやランニング。
 その中に真っ黒いテラテラした膚(はだ)。
 着るものよりも、肉体の色どりがさらに強烈だ。」

岡本太郎の見たオリンピックは、やはり芸術の一部だった。

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