大友美有紀 16年12月4日放送

161204-04

天才意匠家 小村雪岱 『資生堂』

鏡花本の装幀で一躍有名になった小村雪岱は、
大正7年、資生堂意匠部に招聘される。
従来の仕事を自由に続けてよいという破格の条件だった。
海外の名士への贈呈品となる、香水「菊」をデザインする。
同時に里美弴(さとみとん)の新聞小説「多情仏心」の挿絵も手がけ始める。
多忙のようだが実際はのんびりしたものだった。

 当時暇が多かった資生堂に10時に出勤して
 一枚挿絵を描いては帰りに届けた。

 
大正12年、資生堂ロゴの制作を開始。
しかし、関東大震災で作業中の資料はすべて焼けてしまう。
資生堂書体は昭和2年に完成するが、
雪岱がどう関わったかは不明のままである。

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