四宮拓真 17年5月21日放送

170521-07

相田みつを 芸術家とは

「にんげんだもの」などの作品で知られる書家・詩人、相田みつを。

彼の作品は、絶大な人気を誇る一方で、
トイレの落書きと言われたり、パロディの対象になったりした。
みつを自身が「便所の神様」と揶揄されたことさえあった。

そんなイメージのせいだろうか、
彼はなかなか「芸術家」として評価されなかった。
とりわけ、アートの専門家からの批評・評論はいまもほとんど存在しない。
無視、と言っても差し支えないほどだ。

一方で、一般の人々からの人気は圧倒的だ。
関連出版物の販売数は累計で1千万部を優に超えると言われる。
東京・有楽町にある「相田みつを美術館」には、
オープンから20年が経ったいまでも、年間で40万を超える人たちが訪れる。

誰からも愛される。しかし、専門家だけが愛さない。
はたして、「芸術家」とはなんだろうか。

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